相穴熊で攻めに専念する形


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で、お互いに穴熊に囲っての戦い。後手が△5七歩と垂れ歩で、次に△5八歩成を狙ってきました。ソフトの評価値+810で先手優勢。

本譜は以下、▲5二歩成△5八歩成▲7七角△4七馬▲6一と△6九銀と、一直線な攻め合いとなりました。ソフトの評価値+1066で先手優勢。

+1066で先手優勢とはいえ、△6九銀から先手の▲7七角がいなくなると、△7八銀成▲同金△6八金の形は、▲同金なら△同と、▲7九金打なら△7八金▲同金△6八金で千日手になる可能性があり、ちょっといやな形です。

この攻め合いは、正確に指せればいいですが、ちょっと間違えると、すぐ逆転しそうな感じがします。

▲5二歩成では、▲5七同角もありました。

▲5七同角△4七馬▲6六角△5七歩▲5二歩成△5八歩成▲6一と△6九とで、ソフトの評価値+825で先手優勢。

この展開は、お互いにと金が攻める展開になるのですが、後手からの△6九銀の形でないので、評価値は低くなっても、先手は読みやすい感じがします。

以下、▲7一と△同金▲8四銀△7九と▲同金△6一金打▲2一龍△5二飛▲7三桂で、ソフトの評価値+1490で先手優勢。

この局面は、先手が桂馬の駒得と、先手の龍と角が働いているのに対して、後手の飛車と馬の働きがいまひとつの差が、評価値に出ているようです。

しかもこの瞬間は、先手玉が怖いところがないので、攻めに専念することができます。

▲7三桂は、▲8四銀の形を活かした手で、先手は8筋に歩を使えないので、▲7三桂で後手の玉を薄くする狙いです。

桂馬と銀を渡しても、元々,桂馬の駒得だったので、そんなに影響はなさそうです。

以下、△7三同桂▲同銀成△同銀▲8五桂で、攻めていく感じです。

攻め合いを避けて、攻めに専念できる指し方があると分かった1局でした。