上図は、後手△3三金戦法からの進展で△4四角とした局面。ソフトの評価値-68で互角。
△4四角は3五の銀を守ったのと同時に△6六角の銀取りでもあります。
△6六角には▲3五角と銀を取り返すことができるので簡単ではありませんが、△4四角は味のいい手です。
またゆっくりすると後手から△1五香のような手がきます。
局後の検討で▲6七歩と受けてゆっくり指す手はだめなのかと確認しましたが、以下△1五香▲3五角△同角▲1五香△4四歩で、ソフトの評価値-570で後手有利。
この手順は角と銀香の交換の2枚替えですが、後手の持ち駒に角があっての先手玉は3段玉で危険な形で、桂馬の交換を催促されて△1七角成など後手の方に楽しみが多いです。
△4四歩に▲2六銀と打っても△同角▲同飛△6九角があります。
局面を落ち着かせて指せれば先手も戦えるのですが、△1五香がくると厳しいので結局先手は動くことになります。
実戦は△4四角以下▲6五歩△同歩▲同桂△同桂で、ソフトの評価値-145で互角。

この▲6五歩は先手も動く手で、先手は取られそうな6六の銀がいるときに攻めの手をします。
後手玉はしっかりした形ですが、6三の銀にアタックするのが筋のようです。
対局中は▲6五歩はいい手かどうか分かってなかったのですが、ソフトの推奨手でした。
△同歩▲同桂△同桂は自然ですが、ここからの展開を間違えたようです。
実戦は△6五桂に▲6四歩△同銀▲6五銀直△同銀▲同銀△5五桂で、ソフトの評価値-440で後手有利。
この手順は▲6四歩と敵の打ちたいところに打ての手で、以下△同銀に▲6五銀直から銀交換になりましたが、△5五桂が入ると先手が少し苦しそうです。
対局中は△5五桂は厳しいと思っていましたが、回避する方法が分からなかったので一直線の攻め合いになりました。
もう少しこのあたりで柔軟性のある指し方ができればいいのですが、気持ちの切り替えが難しいです。
△6五桂には▲同銀右がありました。
▲6五同銀右△6四歩▲5六桂で、ソフトの評価値-271で互角。

この手順の▲6五同銀右は全く考えていませんでした。
△6四歩と打たれて▲5六銀が最初に浮かびますが、この瞬間に▲5六桂と打つ手がありました。
数手前まで5六に銀がいて持ち駒に桂馬がない状態だったので、▲5六桂とここに桂馬を打つ発想になりませんでした。
時間差の桂打ちという手ですが、善悪は別として読み筋でこのような手が浮かぶようにすれば手の作り方も変わってくるようです。
▲5六桂以下△6五歩▲4四桂△同銀▲6五銀△3五桂で、ソフトの評価値-446で後手有利。
この手順の△6五歩は角を捨てて銀を取る手で、以下▲4四桂△同銀で角と銀桂の2枚替えになります。
先手は少し駒損ですが、角を入手して▲6五銀とします。
これも後手の持ち駒に歩があれば△6四歩としますが、歩切れなので▲6五銀がそれなりの手になります。
△3五桂の王手で後手有利のようですが、以下▲3六玉として粘るような形のようです。
最初の局面図が後手の方が少し指しやすいみたいなので、なかなか先手の方に好転はしないようです。
重苦しい局面での手の作り方が参考になった1局でした。

















