銀の活用を目指すので飛車を攻めに使う

上図は、先後逆で先手5筋位取り中飛車からの進展で▲6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-107で互角。

後手の△6四銀とした手に▲6五歩と突いた形です。

▲6五歩は後手の超速の銀にあまり見かけない指し方で、この歩を突くことで力戦形になります。

居飛車側からすると、その手に対してあまり準備してこないので意表をつかれた感じです。

▲6五歩に△7三銀と引いてどこかで△6四歩とする展開もありそうですが、一度出た銀を引いて使うのは手損になるので指しにくいです。

ただし△6五同銀とすると銀を直に使う形で、銀のいき場所が狭くなります。

またどこかで▲7七桂と跳ねると銀が取られる形になるのと、先手の持ち駒に歩が入れば▲6六歩で銀が取られます。

実戦は引く手は多分ないだろうと思って△同銀としました。

▲6五歩△同銀▲6七銀△6四歩▲7八金△5二金右▲3八玉△6三金で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順は少し局面が落ち着いてきた展開で、後手は中央を少し厚くしたつもりだったのですがいまひとつ指し手の精度はよくなかったようです。

局面が落ち着くと先手の方が駒組みしやすいようで、後手は相変わらず6五の銀が使いづらい形です。

先手は1歩を補充するのが理想ですが、それができなくても7七の角を移動して▲7七桂と跳ねる形になるごと後手は銀を取られます。

後手は局面を落ち着かせるのでなく、早めに6五の銀を活用する筋を考えるべきだったようです。

これは後手の指し手うんぬんより感覚的な問題であって、6五の銀が活用できる形を作る感覚が大事だったようです。

△6五同銀以下▲6七銀△7二飛▲3八玉△3二玉▲2八玉△7五歩▲同歩△同銀▲3八銀△5二金右で、ソフトの評価値-76で互角。

この後手の手順は6五の銀を活用させるために飛車を△7二飛と7筋に回る手です。

早い段階で飛車を7筋に回って△7五歩と7筋の歩を交換する筋になると6五の銀の動きが軽くなり歩で銀を取られる形にはなりません。

対局中は△7二飛は全く見えてなかったので手の見え方がお粗末でした。

飛車を8筋に固定する発想しかなく読みに柔軟性がありません。

先手も後手もお互いに自玉の整備をしてから7筋の歩を交換します。

▲3八銀と△5二金右以下▲7八飛△7六歩▲8八角△8六歩▲同歩△8七歩▲7九角△7四飛▲6六歩△5五角で、ソフトの評価値+440で先手有利。

この手順はうまくいきすぎですが▲6六歩に△5五角の動きがよく、▲6五歩以下9九角成と馬をつくれば388で先手有利。

銀の活用を目指すので飛車を攻めに使うのが参考になった1局でした。

龍を使って詰めろをかける

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4六桂と打った変化手順の局面。ソフトの評価値-998で後手優勢。

実戦は△4六桂で△5五銀と打ったので▲1三香とされて後手が勝てない将棋になりました。

ソフトは△4六桂を推奨して後手優勢とのことですが、前回▲同香について調べました。

今回は△4六桂に▲5六角を調べます。

△4六桂▲5六角△3八桂成▲同角△2八銀で、ソフトの評価値-906で後手優勢。

この手順の▲5六角△3八桂成▲同角で龍にあたるのが先手の主張で、後手としてはこの瞬間が少し迷います。

龍を逃げるか△2八銀と打って攻めの拠点を作るかのどちらかで、ソフトは△2八銀を示しました。

後手の持ち駒が金と歩だけなおでかなり攻めが細いですが、これでも後手優勢のようです。

先手は▲4六玉と▲4七玉があります。

△2八銀▲4六玉△5九龍▲5六歩△4四銀▲6七金△5五銀▲同歩△同龍▲4七玉△4六金まで詰みです。

この手順の▲4六玉は最初に浮かんだ手ですが、△5九龍が△5五金▲4七玉△5六金までの詰めろになります。

よって▲5六歩と受けましたが△4四銀と数の攻めがあり、これが次に△5五銀以下の詰めろになります。

▲6七金は5六の地点の受けですが、受けになっておらず△5五銀以下詰みです。

△2八銀▲4七玉△5九龍▲5八歩△6八龍▲5七角△6五龍▲5六金△5五歩で、ソフトの評価値-99978で後手勝勢。

この後手の手順は詰めろの連続ですが、実戦ではなかなか指せません。

△5九龍は次に△5六金の詰めろで、▲5八歩は詰めろ逃れの受けです。

△6八龍は次に△6七龍▲5七歩△5六金の詰めろで、▲5七角は詰めろ逃れの受けです。

△6五龍は次に△5六金の詰めろで、▲5六金は詰めろ逃れの敵の打ちたいところに打ての手です。

▲5六金に△5五歩が浮かびにく手で、先手の金を斜めにさそう手です。

△5五歩に▲6五金なら△5六金まで詰みです。

△5五歩に▲6六金としても△5六金▲同金△同龍まで詰みです。

この△5五歩が見えないと簡単に先手玉はつかまりませんが、△5五歩でぴったりです。

なお△6五龍に▲6六金の受けは△4五龍▲4六角△5五金▲同金△同歩▲5七歩△3七金▲5八玉△4八金▲同玉△4六龍▲5八玉△6六香▲6七歩△3七銀成▲4七歩△6七香成▲同玉△8五角で、ソフトの評価値-99969で後手勝勢。

この手順は少し長いですが、▲6六金には△4五龍が何気に厳しいです。

後手が少しずつ駒得する展開で後手勝勢のようです。

龍を使って詰めろをかけるのが参考になった1局でした。

終盤の切り返し

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲4五角と打った局面。ソフトの評価値-998で後手優勢。

△5六金と打った手に▲4五角と金取りに打った形です。

△5六金は次に△4五桂▲同香△4六銀のような狙いがある手ですが、まだ▲4八玉で先手玉に詰みはありません。

しかし先手としても気持ちの悪い形なので、▲4五角と敵の打ちたいところに打ては考えられる手でした。

対局中は▲4五角が全く見えておらず反応できませんでした。

相手から思いもつかない手を指されたときに、短い時間でどのような手を指すかも将棋の中でよくあるケースです。

実戦は▲4五角に△5五銀▲1三香で、ソフトの評価値+1237で先手優勢。

この手順の△5五銀は5六の金にひもをつけた手ですが、次に狙いのある手ではないので▲1三香とされて先手優勢になりました。

1手で将棋がだめになる典型的な例で、もう少し手が見えないと終盤戦はきついです。

△5五銀では△4六桂がありました。

△4六桂▲同香△同金▲同玉△4四香▲1三香で、ソフトの評価値-1100で後手優勢。

この手順の△4六桂は3八の金を狙う手ですが、▲同香とされれば桂損になります。

▲4六同香には△同金~△4四香と切り返す手がありました。

後手は桂馬と金を先に渡す形ですが△4四香で角を取り返す田楽指しの香車で、先手も▲1三香と攻め合いにでてきます。

評価値は後手優勢になっていますが、自分の感覚的には訳の分からない局面です。

▲1三香以下△4五香▲5六玉△5五銀▲6七玉△1三桂で、ソフトの評価値-1035で後手優勢。

この手順の△4五香に▲5六玉も後手としても気になる逃げ方で、4五香の斜めのラインに逃げないようにしています。

後手の持ち駒に角と銀があるため、斜めに逃げると王手がかかりやすいという意味です。

▲5六玉に△5五銀とおさえて、▲4五玉なら△4四銀上▲5四玉△4五角まで詰みです。

この変化は後手にとっての安心材料で、先手玉は入玉できる形になりません。

よって△5五銀には▲6七玉として△1三桂と自玉に手を戻す形です。

この最後の△1三桂は▲1二香成~▲1三香の詰めろ逃れですが、△6九龍とすると▲6八金とはじかれる手が気になります。

龍取りと▲1二香成~▲1三香の筋があるので後手はプレシャーがかかります。

よって△1三桂と自陣に手を戻します。

この局面も後手優勢になっていますが、▲同歩成とする手が気になります。

▲1三同歩成△同香▲同香不成△同銀▲3一角成△同金▲1二金まで詰みのような展開です。

これは後手にとって最悪なのでどこかで手を変えることになります。

▲1三同歩成以下△6六香▲7六玉△6七角▲8六玉△8五歩▲9六玉△1八龍▲同銀△7六角成▲1二と△同玉▲9四龍△7五馬で、ソフトの評価値-2269で後手勝勢。

この手順は一例ですが、▲1三同歩成には△6六香が鋭く▲7六玉には△6七角~△8五歩と王手をします。

▲9六玉に後手は手がなさそうですが△1八龍が鋭いです。

▲同銀で後手は手が続かないようですが、△7六角成として次に△9五香の詰めろを狙います。

先手は▲1二と~▲9四龍と粘りますが△7五馬で後手勝勢のようです。

これはごく一部の変化手順でまださかのぼればかなり手が広いのですが、後手の評価値はこれくらいの終盤力がないといけないようです。

終盤の切り返しが参考になった1局でした。

相手の守り駒を攻める

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1四歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-1002で後手優勢。

▲1四歩は地味な手ですが後手としてもいやな手で、次に▲1三香とがりがり攻められるとかなり面倒になります。

後手としてはそれまでにうまい攻めで手を繋げたいところです。

実戦は▲1四歩に△5六金と詰めろをかけましたが、▲1三香ならソフトの評価値-243で互角。

この手順の△5六金は先手の4筋からの逃げるのをおさえた手ですが、この手は詰めろになっていません。

対局中は△△5六金は次に△4五桂▲同香△4六銀の筋がありますが、▲4八玉でまだ先手玉に詰みはありません。

7五の角がよく利いており1枚金駒が入れば詰む形ですが、金駒の入手は難しそうです。

今見ても最初に△5六金がすぐに浮かびますが、そうでなく相手の金駒にめがけて手を作る感じだったです。

△5六金では△4九銀がありました。

△4九銀に▲2八金なら△3九龍▲3八香△5八銀成で、ソフトの評価値-1294で後手優勢。

この手順の△4九銀は3八の金を攻める手で、相手の金駒が少なくなれば先手玉が薄くなります。

△4九銀に▲2八金と逃げて龍にあてる手は最初に浮かぶ手で、△3九龍▲3八香まで進みますが次の△5八銀成が自分にとって浮かびにくい手です。

この手順は何気ないですが、▲3八香と打たせることで▲1三香の筋を消しているようです。

攻めるは守るなりのようで、△5八銀成は詰めろではありませんが、次に△4八成銀とか△4八龍の筋があります。

先手から▲1三桂という打ち込みはありますが、香車と違って2一の地点を攻める手なので▲2一桂成としても△同金でまだ後手玉は上部がしっかりしています。

▲1四歩△4九銀に▲1三香なら△3八銀成▲同銀△2五桂▲同歩△2六金▲4七玉△1八龍で、ソフトの評価値-776で後手有利。

この手順の▲1三香も後手としては気になる手で、次に▲1二香成~▲1三香が詰めろになります。

後手は△3八銀成~△2五桂~△2六金はすぐに浮かぶ手ですが、▲4七玉に△1八龍と香車を取る手が浮かびにくいです。

△1八龍では△3六金▲同玉△3八龍のような手が気になっていたのですが、△3六金に▲5七玉とすると龍取りと▲1二香成からの攻め筋が残っているので△1八龍と手を戻すことになりそうです。

それなら△3六金と形を決めずに△1八龍として、次に△3六金とか△4四香とかを含みにした方がよさそうです。

△1八龍として香車を入手するのと1筋の受けにと3八の地点にも利いており、まずまずの位置だったようです。

自分の感覚では一旦攻めだしたら詰み筋を考えるくせがあるので、△1八龍という手がなかなか見えません。

△1八龍と手を戻すという感覚を身につけないと、なかなか終盤が強くならないようです。

相手の守り駒を攻めるのが参考になった1局でした。

終盤の相手玉への迫り方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2八同玉と馬を取った局面。ソフトの評価値-828で後手優勢。

4六に馬がいるときに▲4八香と打たれたので△2八馬と金を取って▲同玉とした形です。

対局中は先手に攻めさせられていると思っていましたが、この局面はまだ後手が指せていたようです。

▲2八同玉に少し無理かと思って△3七桂と打ちましたが、この手は珍しくソフトの推奨手と一致していました。

△3七桂としても攻めが途中で頓挫するかと思っていましたが、そうでもなかったようです。

後で振り返ると△3七桂では△1五歩と手を戻して次に△1六桂と打つのもあったかと思いましたが、これは意外ともつれてくるようです。

▲2八同玉以下△1五歩▲1三歩△同香▲1四歩△同香▲4三香成で、ソフトの評価値-669で後手有利。

この手順は△1五歩と受けに手を戻すと▲1三歩~▲1四歩の筋が生じます。

△1四同香の形は1二の地点と1三の地点に空間があくので、先手に歩が入れば▲1二歩とか▲1三歩のような手が生じます。

この形になると後手もかなり神経を使い、自陣を見るケースが多くなります。

▲4三香成に△同金は▲1三歩が詰めろになり、△同銀は▲1二香まで詰みです。

▲1三歩に△同桂は▲3一角成で後手玉に受けがありません。

4枚の穴熊も端に手が入るとあっさりと詰めろがかかってしまいます。

このような展開になると、△1五歩と受けに手を戻したのがかえって相手の攻めが早くなる感じです。

厳密には▲4三香成に△4二歩と受けてまだ後手が指せているようですが、守りの金が相手の安い駒で1枚取られるのでできれば避けたいです。

このような見極めは対局の短時間で判断するのは結構難しく、その局面によって異なるとしか言いようがなさそうです。

自分の場合は、読みというよりその場の雰囲気で選ぶことが多いような気がしますので安定感がいまひとつです。

本局の△3七桂に▲同玉としましたが、▲同金の方が気になっていました。

△3七桂に▲同玉なら△2九飛成で桂馬を取り返せるという理由からですが、▲3七同金に△3九銀に▲3八玉の変化が分かっていませんでした。

△3七桂▲同金△3九銀▲3八玉△2八金▲4七玉△4八銀成で、ソフトの評価値-2028で後手勝勢。

この手順の△3九銀に▲1七玉は、△1五歩が次に△1六歩以下の詰めろになってます。

よって△3九銀に▲3八玉としましたが、△2八金~△4八銀成とあっさり指す手がありました。

自分もこの手順は少し頭に浮かんだのですが、相手玉にどの程度効いているのかが分かっていませんでした。

評価値は後手勝勢になっていますが、そんなに大差なのかという感じです。

△4八銀成以下▲同玉△2九飛成▲3八銀打△7九龍▲8六角打△7五龍▲同角△3九角▲5八玉△7五角成で、ソフトの評価値-4931で後手勝勢。

この手順は、△2九飛成▲3八銀打に△7九龍と角取りに逃げるのが角取りの先手になっています。

▲3八銀打に△同金とする手もありそうですが、いつでも△3八金とか△2七金とすることができるので△7九龍としてそれを含みにしています。

▲8六角打は将来▲3一角成を睨んだ攻防の手ですが、この場合は△7五龍~△3九角として角を丸得する手がありました。

ややうまくいきすぎの例ですが、龍を相手玉に迫ることばかり考えてこのような自然な手が見えていませんでしたので、もう少し終盤の手が見えるようにならないといけないです。

終盤の相手玉への迫り方が参考になった1局でした。

飛車のラインを活かした攻め方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2八同金と馬を取った変化手順の局面。ソフトの評価値-954で後手優勢。

4六に後手の馬がいる状態で▲4八香と打ったので、△2八馬▲同金とした形です。

実戦は△2八馬に▲同玉だったのですが、▲同金も気になっていました。

ただし、▲2八同金はあまりいい手でないようで▲2八同玉は正着だったようです。

▲2八同金の局面は寄せ形がはっきりしないと思っていましたが、ここでは張り付く手があったようです。

▲2八同金以下△3九金▲1四歩△3七桂で、ソフトの評価値-99963で後手勝勢。

この手順の△3九金と張り付くのは2九の地点に狙いをつけた手ですが、△3九銀という手も気になります。

△3九銀は2八の地点狙いをつけた手でこの手も魅力的にうつるのですが、2八の金を斜めに誘うのに手数がかかるのと△2八銀成▲同玉としても2段玉になってはっきりしないというのがあります。

先手玉が1九玉にいて後手の飛車が8九にいるので、2九の地点を狙うのが筋のようです。

飛車のラインに間接的に入っている箇所を狙うという考えです。

△3九金に▲1四歩と攻め合いにくると△3七桂という手がありました。

この手も2九の地点を狙う手で詰めろになっており、▲同金なら△2九金まで詰みです。

△3七桂以下▲同桂△3八銀▲同銀△同金で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順の興味深いところは、2九の地点を狙うのに2九の桂馬を取らずに▲3七同桂として2九の地点のスペースを一時的にあけることです。

▲3七同桂に△3八銀が継続手で、この手も次に△2九金以下の詰めろなので▲同銀としますが△同金が開き王手になります。

後手は桂馬を捨ててから寄せにでる手で、龍と金と持ち駒の銀の3枚の攻めでぎりぎりですがこれで寄り形のようです。

△3八同金以下▲2九香△2八金▲同玉△2七金▲同玉△2九飛成▲2八桂△3八銀▲1七玉△1五香▲1六銀△同香▲同玉△1八龍▲1七金△2七銀不成▲2五玉△2四銀打まで詰みです。

この手順は△2八金~△2七金~△2九飛成の筋で寄っているようで、少ない攻め駒でも急所をつくと寄り形のようです。

なお最初の局面図から、△3九金に▲8二角は△7三歩と角の利きを止める手があります。

また△3九金に▲5六角なら△2九金▲同金△7九飛成▲3一角成△同金▲2八金打△3九銀▲3八金寄△4九角で、ソフトの評価値-1102で後手優勢。

この手順の▲5六角は2九の地点の補強と飛車取りになっています。

▲5六角には△2九金~△7九飛成として7五の角に狙いをつけるのがいいようです。

先手は▲3一角成~▲2八金打と粘りにでますが、△3九銀~△4九角で後手が指せているようです。

この手順が先手としても粘りが利くようでまだ終局までに手数はかかりますが、後手も少しずつポイントが上げるような指し方をするようです。

飛車のラインを活かした攻め方が参考になった1局でした。

攻め急ぐのでなく端に対応する

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲1五歩と突いた局面。ソフトの評価値-1184で後手優勢。

対局中は後手が指しやすいと思っていましたが、この局面はかなり形勢に差が開いていたようです。

大駒の働きはいい勝負のようですが、駒割りは銀と香車の交換で先手が駒得で後手の3枚穴熊に対して後手は4枚穴熊でしっかりしています。

そのような意味で後手優勢だったようですが、▲1五歩は勝負手でこのような手は後手にとっても嫌な手です。

横から攻められるより上から攻められる方が後手玉のあたりが厳しくなりますので、後手としても対応が慎重になります。

自分は▲1五歩のような手の対応が悪いことが多く、気がついたら寄り形になっていたというケースがかなり多いです。

受け損ないということですが、相手の端攻めに対応した方がいいか手抜くのがいいかの判断がいまひとつできていないようです。

実戦は▲1五歩以下△4六馬▲4八香で、ソフトの評価値-862で後手優勢。

この手順は▲1五歩に手抜きで△4六馬と馬の活用を優先しましたが、▲4八香の受けも見えていませんでした。

後手の馬が逃げると▲1四歩で忙しくなると思い△2八馬としましたが、あまり気持ちに余裕がない指し手です。

これでも後手優勢だったようですが相手の手にせかされて指し手を進めた感じで、やや予定外の展開でした。

△4六馬では△1五同歩がありました。

△1五同歩に▲1三歩なら△同香▲1四歩△同香▲1七香打△2四銀打で、ソフトの評価値-1421で後手優勢。

この手順の△1五同歩ですが、前提として相手の攻めに対抗できると考えてないと指せないです。

自分は△1五同歩は全く考えてなかったので、そこが問題だったようです。

△1五同歩とすればかえって先手の端攻めが早くなると思ったのですが、相手の持ち駒をよく見る必要がありました。

香車と歩がそれぞれ2枚ずつということでそれなりに揃っていますが、歩もそんなに多くなく持ち駒に桂馬はありません。

△1五同歩以下を冷静に考えれば、相手の攻めは後手玉を寄せの形までもっていくのは簡単ではなかったようです。

先手の▲1三歩~▲1四歩と香車を吊り上げるのはよくある攻め方で、1三の地点に空間があくと▲1三歩がいきなり詰めろといったケースがあります。

ただし、本局では歩の数の関係で▲1三歩が打てませんので、▲1七香打と1筋に攻め駒を増やします。

▲1七香打の数の攻めには△2四銀打と数の受けがあったようです。

後手は攻めを急ぐというより相手の攻めに対応するという方針のようです。

端攻めは穴熊にとって嫌な形なので、丁寧に対応するのが大事みたいです。

△2四銀打以下▲2五香△同銀▲同歩△1二香で、ソフトの評価値-1809で後手優勢。

この手順の▲2五香は攻めを継続する手で、2四の銀がいなくなると▲1五香のような手が生じます。

自分は▲2五香には△1三銀引とか△4六馬を考えましたが、△1三銀引は将来▲1五香の筋と▲2三香成のような手が生じます。

△4六馬に▲2四香△同馬は▲2五銀△1三馬▲1四銀△同馬▲1五香で将棋がもつれます。

▲2五香にはあっさり△同銀が分かりやすいようで、▲同歩に△1二香と1二の地点を埋めるのが急所だったようです。

ここに△1二香と先着すればかなり後の端攻めには対応できる形です。

また1二の地点が開いていると、先手の龍が間接的に1二の地点を狙っているのでそれを受けているという意味もあるようです。

突かれた歩は最初に取ることを考えた方がいいと以前調べていたのですが、対局中は余裕がないせいかおそろかになっていたので、似たような局面になればこの感覚を活かしたいです。

攻め急ぐのでなく端に対応するのが参考になった1局でした。

角と銀の交換でも意外と手が続く

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2六歩と突いた局面。ソフトの評価値-248で互角。

先手の▲2六歩は後手の2四の角にプレッシャーを与えると同時に、展開によっては▲2七銀~▲2八金上の組み替えも含みにしています。

後手としては何か手を作って動いていきたいところですが、対局中は仕掛けの形がなかなか見つけられずに手待ちみたいな手が多かったです。

無理に打開して形勢を損ねても仕方ない部分がありますが、本来居飛車としては打開したい形です。

振り飛車側も仕掛けられないように構えているので簡単でないのですが、将棋には予想外の手というのもあるようです。

実戦は△4二角▲7七桂△8三飛で、ソフトの評価値+155で互角。

この手順の△4二角ですが、本局では△2四角~△4二角~△2四角のような感じの手待ちが多く、仕掛けの形を探しても見つからずいまひとつ成果が上がっていません。

それに対して先手の▲7七桂と遊んでいる桂馬を活用して石田流に組むのは1つの理想です。

この手の交換ははっきりと振り飛車側が得をした感じで、形勢は互角ながらも先手に少し傾いてきました。

△4二角では△4六角がありました。

△4六角▲同歩△6七銀▲7七飛△5八銀成で、ソフトの評価値-235で互角。

この手順の△4六角ですが、角と銀の交換で後手は少し駒損になります。

角と穴熊の守りの金の交換なら少しは考えるのですが、角と銀の交換で相手の穴熊は金駒3枚なので堅さはほとんど影響ありません。

それが最初の印象なので、この時点で△4六角は考えないのが自然です。

▲4六同歩に△6七銀は飛車取りなので浮かびますが、▲7七飛に△5八銀成と角取り胃に銀を動かすのが盲点です。

後手は駒不足の状態で単騎に△5八銀成とするのですが、普通は▲3七角とされて手が続かないと思うのが自然なのでこの手も考えづらいです。

なお△5八銀成で△5六銀成もありそうですが、▲6五角が銀と香車の両取りになります。

△5八銀成以下▲3七角△8六歩▲7六角△8七歩成▲4七飛△7八と▲5八角△8九飛成で、ソフトの評価値-136で互角。

この手順の▲3七角に△8六歩が継続手ですが、△8七歩成とすれば飛車取りになるのが後手としての狙いです。

先手の▲7六角は銀取りで、この銀を取り切れば後手の攻めはかなり細くなります。

△8七歩成に▲4七飛も先手の焦土作戦で、▲8七同角では角の働きが重たくなります。

以下△7八と▲5八角△8九飛成で後手が飛車を成り込む展開です

駒割りは角と桂馬の交換で後手が大きく駒損していますが、龍を作っているのと自陣の穴熊は無傷で4四に銀がいるのでうまくいけば攻防に使えそうです。

後手の理想としては、と金が相手の金駒と交換になれば駒得になるのでそれを目指したいですが手数がかかるので簡単ではありません。

△8九飛成以下▲7六角△3五歩▲4五歩△3六歩▲4四歩△3七歩成▲同飛△4六角で、ソフトの評価値-178で互角。

この手順は▲7六角は遊んでいる角の活用ですが、△3五歩が急所のようです。

後手は駒不足なので盤上の4四の銀を攻めに活用するのが本筋のようで、穴熊に上から攻める形にして攻めの手がかりを作るようです。

角と銀の交換でも意外と手が続くのが参考になった1局でした。

銀の争点を求める指し方

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△2四角とした変化手順の局面。ソフトの評価値-266で互角。

後手の狙いをもう少し深く理解したいので、▲1六歩以外に調べました。

△2四角以下▲7六飛△3五歩▲同歩△同銀▲同銀△同角▲7四歩△同歩▲4八角△7五銀で、ソフトの評価値-342で後手有利。

この手順の▲7六飛は浮き飛車にする手ですが、将来の△8六歩に備えたとかゆっくりした展開になると▲7七桂の活用を含みにしたなどがあります。

ただし浮き飛車は一時的に自陣の横利きがなくなるので、自陣が弱体化することもあります。

後手は3筋から銀交換をするのが分かりやすく、これで千日手模様はなくなります。

△3五同角の形は次に△5七角成がありますので先手がどのように受けるかというのが最初に浮かびますが、▲4六銀には△4四角と引きます。

先手は持ち駒の銀を受けに投入したのに対して、後手は持ち駒に銀があるので後手が少し指しやすそうです。

△3五同角に▲7四歩を入れるのが振り飛車らしい手で、居飛車党はこのような手をうっかりしやすいです。

▲7四歩をいれるのは飛車先を軽くするという意味ですが、△同歩とすれば後手の飛車の横利きがなくなるのと8四の飛車がいなくなると▲7四飛とすることができます。

▲7四歩に△同歩は感覚的には指したくないのですが、▲7三歩成とされると面倒なので△同歩とします。

△7四同歩に▲4八角が間接的に8四の飛車を狙った形で、次に▲6五歩が飛車取りになります。

△5七銀と打てば▲6五歩を受けることができますが、▲3七角とかわされると5七の銀が重たすぎます。

▲4八角には△7五銀と相手の玉と反対側に飛車を打つ手が指しにくいのですが、このような手を選ぶようです。

△7五銀に▲6五歩が気になりますが△8三飛として角の利きをかわす指し方で以下▲7七飛△8六歩▲同歩△7三桂で、ソフトの評価値-356で後手有利。

後手の盤面の右側に手を入れてバランスを保つ指し方が参考になります。

△2四角以下▲2六歩△3三角▲2五歩△1四歩▲1六歩△5五歩で、ソフトの評価値-264で互角。

この手順の▲2六歩は後手にとっても気になる手です。

▲2六歩に△3五歩は▲2五歩とされ角が逃げると▲3五歩と歩を取られます。

間接的に△3五歩を受けた手で、ゆっくりした展開になると▲2七銀~▲2八金上が間に合ってきます。

▲2八金上の穴熊は3九に金がいる穴熊より相手の横の攻めに遠いです。

▲2六歩に△3三角と引いた手に▲2五歩は指しにくいところはありますが、後手としても嫌な手です。

2六の地点に空間があくのは後手としてはありがたいですが、将来▲2四歩のような攻め味がでてきます。

後手は1筋の歩の突き合いを入れた後に△5五歩と指すようです。

後手の方針としては4四の銀を攻めに活用する感じで、相手の駒組みで△3五歩と突くか△5五歩と突くかで争点を求めています。

3三に角がいる形は先手から▲3五歩のような手があるので後手としては嫌なところはありますが、駒組みには一長一短があります。

△5五歩に▲同歩なら△同銀▲同銀△同角▲5八飛△6六角▲5二飛成△5一歩▲同龍△9九角成▲5三歩△3三馬で、ソフトの評価値-341で後手有利。

この手順の興味深いところは銀交換から▲5八飛に△9九角成と踏み込む手です。

先手に飛車を成られるのはそれなりに痛いので指しにくいかと思っていたのですが、▲5二飛成に△5一歩の受けがいい手のようです。

先手は▲同龍~▲5三歩とと金攻めを狙いますが、△3三馬と自陣に馬を引いて龍取りなので後手が少し指せているようです。

△5五歩に▲5八飛なら△5六歩▲同飛△5五歩▲5八飛△5四飛▲2七銀△5六歩▲5五歩△同銀▲4五銀△5一飛▲3四銀△4二角▲2六角△4四銀で、ソフトの評価値-1169で後手優勢。

この手順は先手は5筋に飛車を回る指し方で、後手は△5六歩~△5五歩と5筋の位を確保します。

位を確保して△5四飛~△5六歩と歩を伸ばす手で、先手も銀を3四に出て攻めてきますが△4四銀と引いた局面は後手優勢のようです。

銀の争点を求める指し方が参考になった1局でした。

狙いをもって角を上がる

上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲3八金左とした局面。ソフトの評価値-248で互角。

居飛車対振り飛車の対抗形は駒組みの段階でも居飛車側に評価値がプラスに傾くことが多いのですが、250位の評価値の差は互角とはいえかなり差が大きいです。

プラス300以上になると有利と表示されるので、相手が少し甘い手を指せば有利に持ち込めそうです。

相手の方はこの戦法を指し慣れているようで、三間飛車にして穴熊に囲うというのは手の流れが分かりやすいようです。

また振り飛車の穴熊に先手も堅さ負けしないように穴熊で対抗することが多く、相穴熊になると▲4六銀と△4四銀の見合いの銀の形になりやすいです。

振り飛車側からすればこの形の実戦をたくさん重ねれば、相手より経験値で上回ることが多くなります。

ただし、自分も振り飛車には持久戦模様に構えることが多くこの戦型になりやすいです。

実戦は▲3八金左に△4二角で、ソフトの評価値+69で互角。

この△4二角はこの形では普通にありそうな手ですが、ソフトの候補手にも上がっておらず後手の評価値は大きく下がりました。

△4二角はチャンスを逃したような手の可能性が高いです。

△4二角では△2四角がありました。ソフトの評価値-266で互角。

この△2四角もこの形でよく見かける手ですが、手の狙いがいまひとつ分かっていませんでした。

将棋ではよく見かける手というのはあるのですが、どのような狙いをもって指すのかが分かってないと単なる手待ちになりがちです。

この△2四角は、次に△3五歩▲同歩△同銀と銀交換をして△5七角成が狙いのようです。

△2四角以下▲1六歩△1四歩▲6八角△6四飛▲7六飛△4五銀で、ソフトの評価値-550で後手有利。

この手順はややうまくいきすぎですが、後手の狙いの1つです。

▲1六歩に△3五歩もありそうですが、△1四歩と端を突き合うのは自然な手です。

△1四歩は▲1五角のような筋を消すのと、▲1五歩と1筋を伸ばされて将来▲1四歩からの端攻めをされるのを防いでいます。

△1四歩に▲6八角は3五の地点の受けの手ですがあまりよくない手のようで、△6四飛がありました。

▲7六飛は△6六飛の受けですが、△4五銀とぶつける手が生じました。

6八の角のひもがなくなると△4五銀のぶつけがあります。

4四の銀は△3五歩とか△5五歩とかの争点を求める形ですが、場合によっては△4五銀もあるので手が広いです。

▲4五同銀なら△6八角成がありますし、次に△5六銀~△6七銀不成のよう狙いがあります。

△2四角に対する先手の指し方はまた別の機会に調べます。

狙いをもって角を上がるのが参考になった1局でした。