上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△7六歩と突いた局面。ソフトの評価値+277で互角。
先手は馬を好位置に作っていい展開ですが、後手の角も働いており、次は△6六角の狙いがあるので、どのように受けるかがポイントになりそうです。
本譜は以下▲6七歩で、ソフトの評価値+75で互角。
▲6七歩は△6六角を受けた普通の手ですが、この場合は後手に△2三歩▲同馬△2二歩と、2筋を先に受けられて結構大変なようです。
△2三歩から△2二歩の受け方では、単に△2二歩もあり意味はほとんど同じで、先手から▲2二歩から▲2三歩の叩きを事前に受けています。
先手が悪いというわけではないですが、後手もゆっくりすると△6五歩から銀を1枚得する展開になります。
▲6七歩では▲7四歩があったようです。
▲7四歩に△同金なら▲7五歩で、△6四金なら▲2二歩△同金▲3四馬で、ソフトの評価値+1039で先手優勢。
この展開は後手の角が全く使えないので、さすがにまずそうです。
手順の▲7五歩に△同金でも▲同銀△同角▲2二歩で、ソフトの評価値+693で先手有利。
この手順も▲2二歩が急所のようで、ここに手が入ると先手有利になるみたいです。
▲7四歩に後手は△6六角で▲7三歩成△9二飛▲2三桂で、ソフトの評価値+318で先手有利。
後手は角を使うため△6六角と銀を取りましたが、先手も▲7三歩成と桂馬を取ってと金を作り、取った桂馬を▲2三桂とする展開です。
以下、△4一玉▲1一桂成△9九角成▲9四香△5二飛▲3四馬で、ソフトの評価値+466で先手有利。
うまくいっている例ですが、こんな感じだったようです。
銀を取らせる間に手を作るというのが分かった1局でした。