受けが効かない形は攻める

上図は、先後逆で横歩取り△3三角△8四飛戦法からの進展で、先手が▲8三歩とした局面。ソフトの評価値-127で互角。

先手の次の狙いは▲8二歩成ですが、後手の次の指し手が分からず悩みました。

本譜は以下、△7二銀▲9一龍△8一歩▲9二龍だったのですが、▲9二龍で▲8二歩成△同歩▲8四桂で、後手が全く受けになってなかったです。ソフトの評価値+822で先手優勢。

▲8四桂に△8三銀では▲8二龍で後手全くだめです。

受けがなかったら攻める1手でした。

△7二銀では△6五桂の方が良かったようです。

以下▲6九桂に△8七歩で、ソフトの評価値-159で互角。

1本△6五桂と打って△5七桂成を狙います。

△6五桂では△4五桂もありますが、△6五桂の方が先手玉の逃げ道を塞いでいます。

▲6九桂と△5七桂成と防ぎますが、△8七歩が際どい1手です。

△6五桂は見えても△8七歩というのが見えづらいです。

△8七歩に▲同銀だと、△9九角成▲8二歩成△5五香打▲7一と△5七香成▲同桂△同桂成で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△8七歩に▲同金だと、△1七角成▲8二歩成△2七馬▲7一と△3六馬が詰めろで、▲3八銀に△7八飛でソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△8七歩に▲7七銀だと、△5七桂成▲同桂△同香成▲同玉△6五桂▲4八玉△7七桂成▲同桂△4五銀▲6六飛△同角▲同歩△8八歩成▲6八金△1八飛で、ソフトの評価値-482で後手有利。

まだ大変なところはありますが、本譜より明らかに良かったです。

後手は受けが効かない形なので、攻めを継続するしかないのが参考になった1局でした。

玉の早逃げ8手の得あり

上図は、後手が角交換四間飛車からの終盤戦で、後手が△4七歩成とした局面。ソフトの評価値+406で先手有利。

対局時は先手有利など全く思っておらず、先手がだいぶ悪いのかと思っていました。

駒割は角と金の交換でいい勝負ですが、後手の△4七とが大きいので、次の指し手が迷いました。

本譜は以下、▲7四歩△7二玉▲2五桂△3八銀▲2六龍△4五桂▲2四角△2一飛で、ソフトの評価値-411で後手有利。

▲7四歩はともかくとして、▲2五桂が良くなかったようです。

▲2五桂は取られる桂馬を逃げて▲4七龍の狙いですが、△3八銀と打たれて△4五桂の跳ね違いを食らっては、先手の龍と桂馬が重たくなりました。

その後▲2四角と攻防風の手も△2一飛と後手の飛車を活用されて、後手有利となりました。

先手の▲7四歩では▲7八玉の方が良かったようです。ソフトの評価値+326で先手有利。

▲7八玉は玉の早逃げ8手の得ありという格言のある手ですが、対局時は全く見えていませんでした。

今見れば後手の△4七とは先手玉を攻める方に使いたいと思うのですが、対局時はなぜか△3七とと桂馬を取られることを気にしていました。

△3七となら▲同竜△2一飛▲2四歩で、ソフトの評価値+728で先手有利。

▲2四歩に△同飛なら▲4六角です。

▲2四歩に△4五桂なら、▲2八龍△7五桂▲6八金△5七金▲7六銀打△7四歩▲4六角で、ソフトの評価値+955で先手優勢。

戻って▲7八玉に△5八銀なら▲6八金△5七金▲7六角で、ソフトの評価値+446で先手有利。

▲7六角は▲5四角△同飛▲6五角を狙います。

本譜の▲7四歩は叩く必要がなく、後手の△7三玉のままで結構危ない形なので、そのままにして▲7八玉と早逃げするのが大事でした。

玉の早逃げ8手の得ありの▲7八玉が参考になった1局でした。

攻め急がずに辛抱する

上図は、横歩取り△4五角戦法の△8七銀からの手順。先手が▲2二龍と銀を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値-82で互角。

対局時は互角とは思っておらず、後手が2枚飛車を持っているので、先手がだいぶ悪いのかと思っていました。

駒割は飛車と銀の交換で先手がだいぶ損しています。ただし後手玉が△6二玉に対して△2二金と△1一香が少し遊んでいるので、互角ということだと思います。

ただそれは局後の検討で分かったという感じで、対局時はそこまで考える余裕はあまりありません。

本譜は以下、▲6四歩△同歩▲6三歩△7二玉で、ソフトの評価値-376で後手有利。

本譜の進行はまずかったです。

後手玉はまだ寄せの段階でないのに、先手から▲6四歩と▲6三歩と攻めに出ていますが、元々歩の数も3枚しかなく銀と桂と香では攻め駒が足りません。

6筋の歩を使うと後手から△8九飛成や△7九飛などの王手に、▲6九歩と受けることができません。

また△7二玉に▲5三馬と入ると、△5七歩が飛んできて先手玉が危険になります。

このあたりの攻めたらいけないところで、攻めに出るのが良くないです。

▲6四歩では▲3六歩の方が良かったようです。ソフトの評価値-82で互角。

▲3六歩は後手の角の効きを止めたのと同時に、先手の▲3五馬に紐をつけた手です。

横歩取りでは、後手に飛車があると△6五飛のようなうっかりしやすい手が飛んでくることがあります。

▲3六歩のような地味な受けの手が指せれば勝率も少しは上がるのですが、秒読みだとなかなか見えづらいです。

以下、△3三金なら▲4八玉といった感じです。

これでも互角というより、先手粘りに出ている感じですが、攻め急ぐよりはるかにいいです。

攻め急がずに辛抱する▲3六歩が参考になった1局でした。

横歩取りの△8八飛成

上図は、先後逆で△8四飛△5二玉型の進展で、後手が△8六歩と合わせて▲同歩△同飛に▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+42で互角。

後手は△8六歩と合わせたのは横歩を取る狙いと、△8八飛成から△5五角を打つ狙いがあります。

△8八飛成から△5五角打の筋は、後手陣が△7二銀型や△5二玉△5一金△6二銀型などでたまにありますが、△6一金△7一銀ではあまり見たことないので、試してみました。

本譜は以下、△2五歩▲5六飛△8八飛成▲同銀△5五角打で、ソフトの評価値+508で先手有利。

△2五歩に▲同飛ならどこかで△3三桂が飛車に当たる意味で、本譜は▲5六飛でそこからの手順は、ちょっと形が違うと成立しておらず、後手が良くなかったです。

ただし、私は先手有利というのがあまり理解できておりません。

ソフトの読みでは△5五角打以下、▲3四歩△4四角▲5五飛△同角▲2八歩△8二歩で、ソフトの評価値+337で先手有利。

後手が持ち駒が飛車に対して、先手の持ち駒が飛車と角で差が出ているということでしょうか。

実戦では△5五角打以下、▲3四歩△4四角▲8五飛△1九角成▲8一飛成△5四香で、ソフトの評価値-240で互角。

▲8五飛とすれば△1九角成とするしかありません。

▲8五飛で▲8二歩△同銀▲8五飛の方がより厳しいのですが、▲8二歩に△1九角成か△8八角成▲同金△同角成のどちらかを選択できることになります。

△5四香までいい勝負のようですが、後手は▲8一龍と▲3四歩が意外ときつく神経を使う将棋です。

▲3四歩は終盤の玉の逃げ道を塞ぐのに、後から効いてきます。

△8八飛成とすると少し無理っぽく、後から▲3四歩が効いてくると分かった1局でした。

うっかりしやすい△5五銀

上図は、後手角交換四間飛車からの進展で、先手が穴熊の中盤戦で後手が△1四歩とした局面。ソフトの評価値+63で互角。

何気ない局面ですが、ここから2手で先手の模様が悪くなりました。

本譜は以下▲5六銀△5五銀で、ソフトの評価値-87で互角。

先手は動かす駒が難しいとはいえ、▲5六銀は形とばかり出たのですが、このタイミングでの△5五銀をうっかりしていました。

ほっといたら△4六銀があるので▲5五同銀ですが△同歩に次に△6九銀があり、それを受ける次の1手が難しいです。

△5五同歩に▲8八金は△4九角で、ソフトの評価値+67で互角。

互角とありますが、この展開はおそらく△4九角を打たれたら悪いと思って、▲8八金とは指さないです。

▲4七銀と引く手はありますが、▲5六銀と出たばかりなのに▲4七銀は全く浮かびませんでした。

▲4七銀と引いて次に▲5六歩と突いても、△6四銀と引くか場合によって△6六銀があります。

△6六銀は▲同銀なら△3九角▲4八飛△同角成▲同金△2九飛のような筋です。

ただしこの場合は、△3九角に▲7五角が4二金に当たるので成立しません。

本譜は以下、▲6八金右△4七角で、ソフトの評価値-222で互角。

この展開もどちらかと言えば先手不本意な感じです。

▲5六銀では▲2五歩△8四歩▲2九飛△7四歩▲5六角があったようです。ソフトの評価値+46で互角。

▲5六角はこの形でたまに出る筋で、▲3四角と▲7四角を見ています。

ただし、▲7四角は角が狭いので、▲3四角が本命です。

▲6七角から▲3四角を狙うのも同じ筋です。

▲5六角以下、△5五銀▲3四角△7三桂▲8八銀で、ソフトの評価値+82で互角。

△8五桂を先に受ける▲8八銀でいい勝負のようです。

うっかりしやすい△5五銀は気を付けた方がいいと分かった1局でした。

守りの駒が偏らない

上図は、相矢倉から後手が△7五銀から▲同銀△同角と銀交換した局面。ソフトの評価値-375で後手有利。

後手の攻めの銀が捌けたので、後手が少し有利のようです。

先手は攻めの態勢が全く遅れているので、ここからどのように指せばいいかあまりいい手が浮かびませんでした。

本譜は以下、▲6七金右△4二角▲1五歩△9五歩▲同歩△9七歩で、ソフトの評価値-387で後手有利。

先手は形とばかり▲6七金右としましたが、指す手が浮かばないので仕方なく指した感じです。

その後、1筋の歩を伸ばしましたが、後手から9筋に手を付けました。

先手は角が使えていないので、▲9七同角と取りたいのですが、△同角成▲同香△2七銀で▲同飛は△3六角で、▲6八飛は△4七角で、▲4八飛は△3九角▲6八飛△2八角成で先手悪いです。

この展開は、4筋に空間が開いたのでまずいようです。

よって△9七歩には▲同香としたのですが、△9八銀でやはり先手苦しい展開です。

▲6七金右があまりいい展開になっていません。

▲6七金右では▲6七金左の方が良かったようです。ソフトの評価値-355で後手有利。

元々後手有利の将棋なので、▲6七金左として先手有利ということはありませんが、先手は駒のバランスを良くして粘りに出た手です。

ここで後手が△9五歩なら、▲同歩△9七歩▲同角△同角成▲同香△4九角▲3九歩で、ソフトの評価値-331で後手有利。

▲3九歩は後手から△2七銀▲4八飛△3八角成を防いだ手で、それでも後手有利ですが、後手は歩切れなので攻め急がされていると心理的に働けば、先手も気持ち的に指せる将棋です。

守りの駒が偏らない▲6七金左が参考になった1局でした。

角には角で切り返す

上図は、相矢倉からの進展で後手が7筋の歩を交換する手に対して、先手が▲4六角からけん制する展開で、後手が△3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+171で互角。

△3五歩は先手からするといやな手で、先手の▲3七角をどかすことによって後手が△6四角として、先手の飛車を狙う展開です。

本譜は以下、▲3五同歩△3六歩▲4六角△4五歩▲6八角△6四角▲1八飛△7二飛▲6七金右で、ソフトの評価値+186で互角。

△6四角と出られたら、先手は▲1八飛と受けるしかなく、本譜の進行はやむを得ないようです。

ただし、△3六歩と打たれて先手の▲1八飛と▲2九桂と▲4八銀は使いづらい形ではあります。

本譜は、少しじっくりした展開となり以下、△3一玉▲6五歩△8二角▲1六歩△5五歩で、ソフトの評価値+36で互角となり、△5五歩と中央から戦いが起こりました。

この展開も先手にとってはいやですが、▲6五歩と突いたのはあまり良くなかったかもしれません。

戻って、▲6七金右に対して気になる手が2つあります。

1つは、△7六飛▲同金△2七銀ですが、▲6一飛△5一銀▲9五角で、ソフトの評価値+601で先手有利。

さすがにこの筋は後手少し無理みたいですが、形によってはありそうです。

もう1つは△2四歩で、ソフトの評価値+233で互角。

後手の△2四歩は形が乱れますが、先手からしたらいやな筋です。

2筋の歩が伸びて、△2七歩成のような展開になると、先手は手も足も出ません。

しかし、▲2四同歩に△同銀は、その後に先手に手があるかどうかがポイントになりそうです。

△2四歩以下、▲同歩△同銀▲6五歩△8二角▲7七角△2八歩▲7三歩△同角▲1一角成△2九歩成▲7五香で、ソフトの評価値+447で先手有利。

少し先手がうまく行きすぎですが、▲6五歩から▲7七角が切り返しの手順で、後手は△2八歩からと金を作りますが、先手も▲7三歩から▲7五香という感じです。

角筋を活かした△2四歩に▲6五歩から▲7七角と、角には角で切り返すのが分かった1局でした。

自然な手から考える

上図は、角換りの進展からの終盤戦で、後手が△4七角と打った局面。ソフトの評価値+1401で先手優勢。

先手は玉が固く、駒割は金と角の交換も先手が飛車と桂馬が捌けて攻めの拠点に▲5三歩もあるので、先手がだいぶいいですが、ここからの指し手がおかしかったです。

本譜は以下、▲8二銀△同飛▲2一飛成△4一歩で、ソフトの評価値+595で先手有利。

後手の飛車が1段目にいると、先手が▲2一飛成だと△同飛と取られてしますので、▲8二銀と捨てて△同飛に▲2一飛成としたのですが、△4一歩が金底の歩で固く、いっぺんに将棋がおかしくなりました。

駒割は先手の金桂と角銀なので少し駒損で、飛車が成っても△4一歩の底歩で固く、先手も攻めるのが時間がかかります。

また後手に銀を渡したので、△5六銀など攻める手もでてきたので、先手有利とはいえ、将棋が複雑になっています。

▲8二銀では▲2二飛成の方が良かったようです。

金取りなので△4一歩と受けますが、そこで▲2一龍で、ソフトの評価値+1419で先手優勢。

平凡な▲2二飛成が全く見えてなかったです。

先手は後手に△4一歩と底歩を打たせましたが、持ち駒の銀を渡すことなく、▲2一龍と桂馬を取ることができました。

次の狙いは▲5五桂なので△5四銀左と受けますが、▲3一銀と下から攻めて、ソフトの評価値+1426で先手優勢。

後手は受けても仕方がないので、▲2一龍に△8六歩だと、▲同銀△6五歩▲1一龍△6六歩▲同金△4八角▲5七銀で、ソフトの評価値+1813で先手優勢。

戻って▲2二飛成に△3二金だと先手がとれますが、▲1一龍と香車を取って、ソフトの評価値+1476で先手優勢。

香車を取れば、▲8四香△同飛▲2一龍などの攻めもあります。

銀を捨てるのでなく、最初は自然な手がどうかを考えた方がいいと分かった1局でした。

狙いをもって指す

上図は、後手が角交換四間飛車からの進展で、後手が△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+41で互角。

先手は▲7七銀から▲7八金と矢倉の構えとしました。銀冠にする手順もあるのですが手数がかかるので、玉の守りは弱いですが矢倉の方を採用するのが多いです。

本譜は以下、▲9八香△2一飛▲9九玉△4二金で、ソフトの評価値+12で互角。

先手は9筋の位を取られているので、矢倉から欲張って穴熊にしましたが、あまり左側に駒が偏ると後手から角を打たれる筋が生じるので一長一短です。

この展開は、先手がどこかで仕掛けることが出来ればいいですが、後手の駒はバランスよく配置されているので、簡単ではなさそうです。

▲9八香では▲6七角があったようです。ソフトの評価値+128で互角。

この▲6七角は次に▲3四角と歩を取る狙いでよく出る筋なのですが、対局中は全く浮かびませんでした。

手は知っているのだけど、実戦で浮かばず、後からこの手があったんだという感じです。

形だけで指して、狙いを持って指していないと言えるかもしれません。

▲3四角と歩を取ったからと言って、先手優勢ということはないのですが、方針を持って指すのは大きいと思います。

▲6七角以下、△2一飛▲3四角△3二金▲6七角△2四歩▲2九飛で、ソフトの評価値+196で互角。

先手はここから2通りの狙いがあって、1つは1筋の歩を伸ばして歩を突き捨てて、角のラインを利用して▲1二歩から後手の香車を狙う筋。

もう一つは、▲3五歩と伸ばして△同銀なら、▲3四歩と桂馬の頭を狙う筋。

▲3五歩と伸ばして同銀に▲3四歩と狙う筋は、後手にも△3六歩と先手の桂馬の頭を狙ってと金と作る展開も考えられるので、先手は飛車の位置が▲2九飛だとと金に当たらないです。

この展開は、先手にとっても怖いところです。

狙いをもって指す▲6七角が参考になった1局でした。

一目で見えるかの▲5五銀

上図は、角換りから後手右玉に先手が▲6七金左からの変わった進展。先手の▲1五歩に△同歩とした局面。ソフトの評価値+23で互角。

先手の▲3五銀と▲4五桂と▲2六角が結構働いている展開で、ここでもう少し細かい攻めの手が続けばと思っていました。

本譜は以下▲5六歩で、ソフトの評価値+276で互角。

先手の▲4五桂と跳ねている形は、5筋の歩が切れていれば将来的に▲5三歩の叩きがあることを考えて▲5六歩と突いたのですが、まずまずの手だったようです。

実戦では▲5六歩に△4二金となりましたが、△4二金で△5六同歩だとどのように攻めようかと迷っていました。

▲5六歩△同歩▲4四銀△同歩▲5五歩△同金▲4四角△5四金▲5五銀で、ソフトの評価値+849で先手優勢。

手順に▲4四角と出るまでは気持ちがいいのですが、△5四金と引かれたときに▲5五銀が見えるかどうかが、攻めが続くか切れるかの大きい1手だと思います。

△5五同金なら、▲5三角成△5一玉▲6三馬で、ソフトの評価値+3515で先手勝勢。

△4四金なら、▲4四同銀△4二銀▲5三金で、ソフトの評価値+1155で先手優勢。

▲5五銀があるので後手は△5六歩と取らずに△4二金を受けに回ったのですが、変化手順の▲5五銀が実戦で指せているかは少しあやしいです。

ほんとはこのような手は一目だと思うのですが、別の筋を考えたりすると浮かばずにほかの手を指して、形勢が逆戻りになることがあります。

例えば▲5五銀で▲5三銀だと△4三玉▲2六角△4四歩で、ソフトの評価値+283で互角となり、もつれてきます。

大して考えなくても、▲5五銀が一目で見えるかが大事だと分かった1局でした。