上図は、横歩取り青野流からの進展で、後手が△3二銀と3一の銀が上がった局面。ソフトの評価値-258で互角。
この戦型になると似たような将棋を指すことが多いです。https://shogiamateur.com/wp-admin/post.php?post=10139&action=edit
ここから▲4五桂が桂馬を活用して2八の角が広くなるので自然な1手ですが、△3六銀が気になったので別の手を指しました。
本譜は以下▲2二飛成△2三金打▲3一龍△2七銀で、ソフトの評価値-1091で後手優勢。
▲2二飛成は次に▲3四歩や▲4五桂を狙った手ですが、△2三金打が固い1手です。
▲3一龍ともぐりこんで、次に▲4五桂の狙いはありますがそこまで厳しくないので、△2七銀と打たれてはっきり悪くなりました。
▲3一龍では▲1一龍と香車を取った方が良かったようですが、△2七銀▲4五桂△2八銀成▲5六香△6二玉で、以下▲5三香成から迫る手はありますが、少し足らないようです。
▲2二飛成で▲4五桂がどうなるかが気になります。
▲4五桂に△3六銀で、ソフトの評価値-307で後手有利。
△3六銀は▲2二飛成があるので少し指しづらいですが、先手は4五の桂が取られるのも気になります。
△3六銀以下▲2二飛成△2三金打▲1一龍△4五銀▲2六香△3六桂▲1二龍で、ソフトの評価値+118で互角。
後手は△4五銀と桂馬を取ってから△3六桂が狙いの1手ですが、先手も▲2六香と後手の歩切れを突いて、▲1二龍が何気に厳しい1手です。
このような展開になると、いい勝負みたいです。
なお△3六銀で△4四金は。▲2二飛成△4一銀打▲5三桂成△同玉▲6四角△同歩▲2九龍の狙いもあります。ソフトの評価値-305で互角。
この展開の駒割りは、飛車と金銀桂の3枚替えで先手駒損ですが、後手歩切れなのでいい勝負みたいです。
自然に桂馬を跳ねる▲4五桂が参考になった1局でした。