上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△8九飛と打った局面。ソフトの評価値-12で互角。
ここまでは似たような展開はあると思いますが、細かく棋譜を見ておらず何となくこのような手の流れだったかという感じで指していました。
△8九飛は、△9九飛成と△5七桂成▲同銀△4九飛成▲同玉△5七角成の狙いがあります。
対局中はこの筋が見えたのですが、受け方が分からず本譜は▲8五飛としました。
実戦は▲8五飛△同飛成▲同角で、ソフトの評価値+185で互角と進みましたが、△同飛成では△5七桂成があったようです。
▲8五飛 △5七桂成で、ソフトの評価値+77で互角。
ここで△5七桂成と捨てるのがいい手です。
以下 ▲同銀△4九飛成▲同玉△5七角成でソフトの評価値-411で後手有利。
この手順は、飛桂と金銀の交換でいい勝負ですが先手陣がやや薄いので後手が指せそうです。
▲8五飛は受けになっていなかったようです。
▲8五飛では▲7九飛がありました。ソフトの評価値+102で互角。
▲7九飛と自陣飛車を打つ手が、△9九飛成と△5七桂成▲同銀△4九飛成の両方の受けに効いています。
▲7九飛に△8六飛成なら、▲8七金△7五龍▲8五歩△9五角▲9六歩△8六角▲6七角で、ソフトの評価値+108で互角。
この手順は、△8六飛成に▲8七金が力強い手で、以下後手の角を狙ってどうかという展開です。
▲7九飛に△同飛成なら、▲同金△7四飛▲5六飛△2六歩▲2八歩△7六飛▲同飛△9四角▲9六飛打で、ソフトの評価値+411で先手有利。
この手順は、飛車交換から△7四飛と打つのが狙いで、▲6七角なら△5七桂成▲同銀△同角成▲同玉△7七飛成で後手の飛車が捌けます。
よって△7六飛に▲5六飛と打って受けますが、そこで△2六歩と垂れ歩をします。
▲2八歩と打って歩切れになったときに△7六飛から△9四角と王手飛車ですが、▲9六飛打で何とか受かっているかという感じです。
このあたりは手が広そうです。
横歩取り青野流の受け方が参考になった1局でした。