上図は、角換りから後手が△5四歩と突いた局面。ソフトの評価値+73で互角。
ここは手の広いところですが、△5四歩は、△5一飛から△5五歩や、△6五歩から△6四銀と出て△5五歩などの狙いがあります。
位を取って、先手の陣形を圧迫させる指し方です。
本譜は以下、▲1六歩△6五歩▲1五歩△6四銀▲4五歩で、ソフトの評価値+80で互角。

評価値が+80の互角なので、そんなにおかしな手は指していないようですが、以下△5五歩▲4七銀から右玉に囲ったものの、全くいいところなかったです。
右玉にしたのは、1筋の位を活かしたつもりだったですが、▲7七銀と▲7八金が右玉にしたとき、後手に5筋と6筋の位を取られているので、機能せず作戦的にまずかったようです。
4筋の位を取ったら▲4六角として、先手玉は、▲7九玉や▲8八玉のような形もあったようですが、▲2五歩で▲2五桂と跳べない形なので、その後の指し手が難しそうです。

4筋の位を取らず、右玉にしない指し方があったようです。
最初の図面より、▲1六歩△6五歩▲1五歩△6四銀▲7九玉△5二玉▲8八玉で、ソフトの評価値+327で先手有利。
この展開だと、後手が位を取ったものの、逆に空間が出来ているので、少しまとめづらい感じがします。
先手は、いつでも▲4五桂から2筋を交換する手があるので、手が広いです。
また後手から攻めるとしても、△5二玉がちょっと薄いから、右側か左側に囲うことになるので、それだと、位の確保が難しそうです。
ちょっとした作戦が、展開に大きく影響すると分かった1局でした。