上図は、相矢倉の将棋から、後手の△2八銀が△1七銀不成と香車を取った局面。ソフトの評価値+117で互角。
飛車と銀桂の交換でいい勝負だったのですが、ここから数手で悪くなりました。
本譜は以下、▲8一飛△2六馬▲8四飛成△4四馬で、ソフトの評価値-546で後手有利。

先手のこの数手は、ほとんど意味がなく、実戦でも何が狙いか不明なような手でした。
それに対して後手は、△3七馬が△4四馬の好位置になって、攻防に働く展開となりました。
先手の▲6六金が、後手の馬筋に入った不安定な形で、しかも、後手玉が固すぎます。
これでは、後手有利というより後手優勢でもおかしくありません。

先手の▲8一飛では、▲3五歩と突いた方が良かったです。以下△2六馬なら▲3九香で、ソフトの評価値+121で互角。
先手は、△4四馬の形になったら相当勝てない展開なので、それを防ぐ意味です。ほっとけば、▲3四歩が銀に当たるので、△3五歩と取りますが、そうすれば、当面は△4四馬まで手を稼げます。
また▲3四歩△同銀の形になれば、▲4四桂のような手も生じるので、本譜より、持ち駒の飛も活用しやすい展開だったと思います。
急所の位置に、馬を引かせてはいけないと分かった1局でした。