飛車角交換で損をする

上図は、相居飛車の力戦形で、先手が▲6五歩と突いた手に対して、△6四銀が△7三銀と引いた局面。ソフトの評価値+196で互角。

このあたりは、先手が1歩得で、後手の銀を△7三銀と引かせた形なので、少し指しやすいかと思っていましたが、次の一手に悩みました。

本譜は以下、▲4四飛△同歩▲7五歩で、ソフトの評価値+71で互角。

序盤は飛車より角という格言はありますが、この場合は良くなかったみたいで、後の駒組みに苦労する展開になりました。

現実的には、相手に飛車を持たれると、先手はその打ち込みに注意することになり、駒組みに制約がかかりそうです。

▲4四飛では、▲4四角△同歩▲2六飛の方が良かったです。ソフトの評価値+181で互角。

角交換をするのは普通ですが、その後の▲2六飛がちょっと見えにくい手でした。▲2四飛のままでは、△3五角があるので事前に受けた手ですが、同時に7筋のケアもしている手です。

こういう柔らかい手がなかなか浮かばない感じで、そのため将棋が一直線になって、形勢を損ねていることが多いです。

▲2六飛以下は、△7六歩▲同飛△7四歩▲1五歩△2三銀▲2六飛△4二玉▲3八銀で、ソフトの評価値+226で互角。

この局面をどう見るかですが、先手は1歩得で飛車が横に効いて活用しやすいです。▲7七桂から▲7六飛で、後手の△7三銀を釘付けにすることができます。

飛車が7筋に行くと、△2八歩の筋があるので、先手玉は▲4八玉から▲3九玉と移動する展開がありそうです。

後手は銀冠に組むことや、2筋に歩を使える筋もあるので、これは結構難しい展開ですが、飛車角交換をする展開に比べたら、はるかに良かったようです。

最初にこの戦型を選んだら、急戦志向と思っていましたが、相手の指し手によって、こちらも指し手を変えて、柔軟性を持たないといけないと分かった1局でした。