上図は、先手居飛車に対して後手ゴキゲン中飛車から5筋の位を取って、▲3七桂に△5三銀が△5四銀と上がった局面。ソフトの評価値+192で互角。
先手は、▲3七桂と跳ねているので、急戦調の戦いとなります。
本譜は以下、▲4五桂△4二角▲5六歩で、ソフトの評価値+135で互角。
先手は、低い陣形から手数をかけず、後手玉がまだ囲いを完成する前に、戦いを起こしました。

狙いは単純ですが、△5六同歩なら▲1一角成です。
先手は、飛車と角と桂で攻めの手が続くかが、焦点になります。
本譜は以下、△4四歩▲5五歩△6五銀▲2四歩△同歩▲2二歩で、ソフトの評価値+251で互角。
△6五銀で△5五同銀なら、▲5三歩があります。

▲2二歩に対して△4五歩なら、▲2一歩成△7六銀に▲6八桂で、銀を追い払います。
▲6八桂を打たないと後手から△9五桂があり、△8七桂成が受かりません。
以下、△6五銀に▲1一とならまずまずです。 ソフトの評価値+326で先手有利。
▲2二歩に△3三桂なら、▲同桂成△同角に▲2一歩成です。ソフトの評価値+144で互角。
▲2一歩成に△1二香なら▲1一と△同角▲2四飛です。ソフトの評価値+603で先手有利。
よって▲2一歩成には別の手を指しますが、▲1一とで香を取れる展開にはなりそうです。
まだ後手玉は見えない展開ですが、右側で少しずつポイントを上げる急戦は、一応手にはなっているようです。
持久戦の将棋は、どうしても格上の相手が力を出しやすいですが、急戦調の将棋は、一発カウンターが入れば、一気に有利になりやすいのが魅力です。
仕掛けは、そこそこ成立していると分かった1局でした。