王手の対応を間違える

上図は、横歩取りからの終盤戦で、後手が△4九とと先手の銀を取って、王手した局面。ソフトの評価値+946で先手優勢。

先手は、▲6二銀や▲7五桂が後手玉にせまっていますが、後手の攻めも△4九との王手と、△2五歩と飛車を取る手があります。

この局面を先手優勢など、全く思ってもなく、後で△2五歩と飛車を取られて、少し先手が駒損なので悪いと思っていました。

本譜は以下、▲4九同金△2五歩で、ソフトの評価値-382で後手有利。

この数手で逆転したようです。

▲4九同金では、▲4九同玉とした方が良かったようです。

以下、△2五歩に▲6一銀不成で、ソフトの評価値+439で先手優勢。

後手玉は、▲7二銀成△同玉▲6一角以下の詰めろで、先手玉は、△3九金▲同玉△2七桂の筋はありますが、▲3八玉△3九飛▲2七玉△2九飛成▲2八歩で詰みません。

よって後手は受けに回りますが、▲6一銀不成に△7一金は、▲8八香△8七歩▲5六角の詰めろ龍取りがあります。

▲6一銀不成に△7一金打は、▲8八香△8七歩▲7二銀成で、△同玉なら▲8三角△8二玉▲5六角成の詰めろ龍取り。

▲7二銀成に△同金は、▲8三歩△同金▲同桂成△同玉▲8四歩△同玉▲6六馬以下の並べ詰み。

先手玉が意外としっかりしているので、攻めに専念できるのが大きいです。

最初に戻って、なぜ▲4九同金がまずかったかというと、同じような展開の▲6一銀不成に△3八飛で、先手玉が詰んでしまいます。

▲3八同金は△4九金なので、▲3八同玉と取りますが、以下、△2七銀▲同玉△2六銀▲3八玉△2七金▲3九玉△3八歩▲4八玉△3七銀成▲同桂△3六桂で、先手玉が詰んでしまいます。

ちょっとした形の違いが、終盤は勝敗に直結するので、1手の価値が大きいと分かった1局でした。