△6五桂からの攻め

上図は、先後逆の局面で角換り腰掛銀から後手が△6五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-64で互角。

攻めるなら△6五桂か△7五歩ですが、△6五桂と跳ねたときに先手の受けが、▲8八銀か▲6六銀か▲6八銀に対して、△7五歩を突き捨てていると、▲7六銀の受けもありそうです。

先手の受けを限定する意味で、△6五桂としました。

実戦は以下、▲8八銀△3九角▲2七飛△5七桂成▲同金△4八角成で、ソフトの評価値-134で互角。

この手順は、後手の桂損になりますが、馬が出来て先手歩切れなのでいい勝負かと思います。

▲8八銀では▲6八銀を気にしていました。

▲6八銀は▲8八銀の壁銀でなく、形よく▲6六歩から桂得する狙いです

▲6八銀に対して、△7五歩で、ソフトの評価値+65で互角。

△7五歩に対して▲6六歩なら、△7六歩▲6五歩△同歩で、後手桂損ですが、歩を2枚持っているので、後手から△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△8六歩▲同歩△9六歩▲同香△8六飛のような狙いです。

△7五歩に対して▲同歩なら、△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲6六歩で、ソフトの評価値+45で互角。

この局面も指し手が広くて、△9五歩や△7六角や△7七歩や、手を渡す△2二玉も考えられます。

△2二玉は▲6五歩と桂馬を取られますが、△同銀で勝負する狙いです。

先手も6筋と7筋に空間があいた形は、少し怖いところもありそうです。

後手で気を付けたいのが、先に攻めたとはいえ、攻めが切れることです。攻めが切れないように、手を繋げていかないといけないです。

直接手ばかりだと、流れが単調になりやすいので、受けに回るときは辛抱するのが大事かと思います。

△6五桂と跳ねて、いい勝負だと分かった1局でした。