3筋突き捨てて▲4五桂

上図は、先後逆で角換りの将棋から、先手が▲3五歩△同歩▲4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-140で互角。

先手は玉の囲いを最低限にして、▲4九金と低い構えで、後手からの大駒の打ち込みのスペースが少ないです。

激しく攻める展開で、先手は勝負する狙いです。

本譜は以下、△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値-176で互角。

△2二銀で△4四銀もありますが、2筋が弱くなり、△4四歩から桂馬を狙う指し方ができないので、△2二銀にしました。

▲2四飛以下、△6三銀▲3四飛△4四角▲1五角で、ソフトの評価値+257で互角。

以下△3一玉▲4四飛△同歩▲5三桂成で、この手順は後手が失敗している気がします。ソフトの評価値+305で先手有利。

△6三銀では、△2三銀の方が良かったようです。ソフトの評価値+54で互角。

△2三銀は壁銀の解消と、先手の▲3四飛を防ぐ意味です。

先手が▲2九飛と引いてくれるなら、△2四歩で一旦落ち着きそうですが、▲6四飛と暴れる手が気になります。

以下、△6三歩▲2二歩△同金▲5五角△3二玉▲2四歩で、ソフトの評価値+16で互角。

▲2四歩に△1四銀だと▲3四飛で、受けなしです。

よって、▲2四歩に△6四歩▲2三歩成△同金▲3四銀△同玉▲2二角成と激しく攻めていい勝負です。

この形は、結構後手が受けるもの大変だと思いますが、先手も攻めが切れたら終わりなので、お互い様みたいです。

先手が3筋突き捨てて▲4五桂を跳ねるのは、有力だと分かった1局でした。