角の使い方が重い

上図は、後手△3三角型の横歩取りに対して、先手が▲5八玉型で構えて後手が△7五歩と仕掛けた局面。ソフトの評価値+114で互角。

△7五歩に取るのは、後で7筋から後手に手を作られると思って取らずに別の手を指したのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲3三角成△同桂▲6六角△2五歩で、ソフトの評価値-137で互角。

▲6六角は、△7六歩に▲8四角を見せた手ですが、△2五歩から、▲3六飛△2四飛▲2七歩△7六歩の進展で、▲6六角が重たく使いづらくなり、以後、全くいいところなかったです。

▲3三角成では、▲7五同歩と取った方が良かったようです。ソフトの評価値+109で互角。

後手は7筋の歩が切れたので、手が広がりますが、△7七歩には▲同桂で、先手の飛車がいるので、△7六歩には▲同飛があります。

▲7五同歩に対して、△6五桂が気になりますが、△6五桂▲3六飛△2三銀▲3三角成△同桂▲5五角で、ソフトの評価値+133で互角。

先手の▲3六飛は、後手の△3三角が動くと▲3二飛成の筋があるので、後手は△2三銀と△3二金に紐をつけると、角交換してから▲5五角で勝負します。

▲5五角は、▲3三角成と▲9一角成の狙いですが、後手も△3五歩と打って、▲同飛なら△2四銀と上がって、3筋を受けた後に、▲9一角成を防ぐ展開がありそうです。

△3五歩には、飛車を逃げる展開になりそうですが、これなら先手は2歩得で、どこかで▲6八銀と固める形となり、いい勝負だったようです。

先手の▲6六角は、あまり良くないと分かった1局でした。