大駒で厳しく寄せる

上図は、横歩取りからの終盤戦で、後手が△1九角成と香車を取った局面。ソフトの評価値+834で先手優勢。

先手が銀と香車の駒得で、▲8五飛や▲6五桂や▲2三とが働いており、持ち駒も角と銀と桂馬とそろっているので、先手優勢です。

本譜は以下、▲2八歩△2七歩▲同歩△6四馬で、ソフトの評価値+704で先手有利。

この数手は、後手が△6四馬と自陣に引いて、先手がだいぶ損した展開となりました。

ほんとは、▲2八歩と後手の馬の効きを止めたときに、△2七歩に無視して厳しい手を指せればよかったのですが、浮かばなかったので、やむを得ず本譜を選びました。

▲2八歩では、▲2一角△4二歩▲8三歩の方が良かったようです。ソフトの評価値+1112で先手優勢。

この進行は、ちょっと浮かびにくい感じなのですが、急所を突いているようです。

▲2一角に△4二歩と受けた局面は、金が先手の質駒となっています。

▲8三歩は、後手に香車があるので、▲8三に飛車が成る展開は、△8二香で龍が死ぬ形で躊躇するのですが、この場合は違うようです。

▲8三歩に△同歩▲同飛成△8二香▲4三角成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

これは後手受けなしで、△4三同歩だと▲5四桂△同歩▲5三銀△5一玉▲4二金まで。

▲4三角成に△8三香なら、▲5三桂成△7二玉▲6一馬△同玉▲6二銀△同銀▲5二金△7二玉▲6二金△8二玉▲7一銀△9二玉▲8二金まで。

大駒が取られそうなときは、一番働いている状態なので、この瞬間に技が決まれば、勝ちに繋げることができます。

終盤の大駒の使い方が、参考になった1局でした。