▲6八金を後にする

上図は、後手が△4二飛から△3五歩から△3二飛と組み替えて、大駒の交換となり、△3二金と上がった局面。ソフトの評価値+64で互角。

まだ駒組みの段階ですが、本譜は以下、▲6八金△9四歩▲9六歩△3三銀▲4七銀△2四歩▲1五歩で、ソフトの評価値+189で互角。

▲4七銀と▲4九金の連結が離れたので、後手はここから△2五歩▲同飛△2四飛▲同飛△同銀となりました。

先手の評価値の数字は少し良くなっていますが、▲4七銀と▲4九金が浮いているのが少し気になり、微差の範囲だと思います。

▲6八金では、先に▲4七銀があったようです。ソフトの評価値+100で互角。

▲6八金より▲4七銀を先にして、右側を固めます。

▲4七銀以下、△3三銀▲1五歩△2四歩▲3八銀で、ソフトの評価値+133で互角。

▲3八銀は、後手の△2五歩▲同飛△2四飛▲同飛△同銀となったときに、後手からの2筋の打ち込みに対して、先に守っているという意味です。

▲4七銀の形と違って、▲3八銀と▲4九金は連結しています。

そのためこの瞬間は、先手は強い戦いができます。

後手から△2五歩と取らない場合は、いつでも先手から▲2四歩△同銀▲1四歩△同歩▲1二歩△同香▲5六角のような狙いがあります。

こうなると△2四歩と突いた局面は、少し後手が動きにくいかもしれません。

▲6八金を後回しにして、▲4七銀と▲1五歩を先にする指し方があると分かった1局でした。