中段飛車で動きにくくなる

上図は、横歩取りに対して青野流から進んで、後手が△3三銀と上がった局面。ソフトの評価値-90で互角。

歩の損得はなく、先手が▲5六飛といつでも▲5三飛成の筋があるので、後手は△5二金と上がりたい形ですが、いつでも▲7一角の筋があるので、上がりにくいです。

また、9筋に位を取っているので、いつでも端攻めがあり、最初は先手が指しやすいのかと思っていましたが、思ったほどは良くなかったようです。

本譜は以下、▲8五桂△8三飛▲5九銀左△4四銀で、ソフトの評価値-295で互角。

▲8五桂と跳ねて9筋の端攻めを見せたのですが、軽く△8三飛と受けて、以下△4四銀と出た局面は、先手の飛車が使いづらく、後手が面白いようです。

先手の飛車が歩の上にいる形は、あまり良くなく、少し大局観が悪かったようです。

遡って、どのあたりから悪くなったのかと調べたのですが、上図で、△3四歩と打って以下、▲2五飛△8六飛▲8七歩△8二飛の展開が、先手面白くなかったようです。

△8二飛に引かせた形が、結構安定しているのに対して、先手の飛車が少し使いづらいです。

△3四歩に対して、▲8七歩と打って、後手の飛車を8筋に回らせない指し方はあったようです。

ただし、先手の飛車も窮屈な形なので、後手から△3三桂と跳ねられたら、▲3七歩△3五飛▲2六飛のような感じです。

後手が△8二飛とした形は、持久戦に対応できるのに対して、先手は中段飛車なので、持久戦は不向きで急戦にしたいのですが、飛車が使いづらいのと、歩が使いづらい形になったのが、原因のようです。

中段飛車には、持久戦でなく急戦の構想で、それが難しいのであれば、その前に別の構想にした方が良かったと、分かった1局でした。

角の使い方が重い

上図は、後手△3三角型の横歩取りに対して、先手が▲5八玉型で構えて後手が△7五歩と仕掛けた局面。ソフトの評価値+114で互角。

△7五歩に取るのは、後で7筋から後手に手を作られると思って取らずに別の手を指したのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲3三角成△同桂▲6六角△2五歩で、ソフトの評価値-137で互角。

▲6六角は、△7六歩に▲8四角を見せた手ですが、△2五歩から、▲3六飛△2四飛▲2七歩△7六歩の進展で、▲6六角が重たく使いづらくなり、以後、全くいいところなかったです。

▲3三角成では、▲7五同歩と取った方が良かったようです。ソフトの評価値+109で互角。

後手は7筋の歩が切れたので、手が広がりますが、△7七歩には▲同桂で、先手の飛車がいるので、△7六歩には▲同飛があります。

▲7五同歩に対して、△6五桂が気になりますが、△6五桂▲3六飛△2三銀▲3三角成△同桂▲5五角で、ソフトの評価値+133で互角。

先手の▲3六飛は、後手の△3三角が動くと▲3二飛成の筋があるので、後手は△2三銀と△3二金に紐をつけると、角交換してから▲5五角で勝負します。

▲5五角は、▲3三角成と▲9一角成の狙いですが、後手も△3五歩と打って、▲同飛なら△2四銀と上がって、3筋を受けた後に、▲9一角成を防ぐ展開がありそうです。

△3五歩には、飛車を逃げる展開になりそうですが、これなら先手は2歩得で、どこかで▲6八銀と固める形となり、いい勝負だったようです。

先手の▲6六角は、あまり良くないと分かった1局でした。

盤面全体で駒を使う

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形の終盤戦で、先手が▲9六香の王手に△9四歩と中合いした局面。ソフトの評価値+242で互角。

先手の香と銀の交換で少し駒損ですが、▲2一龍が結構働いているのと、後手玉が少し不安定なので、まずまずです。

ただし、後手の△4五角と△4九角が▲6七金を狙っているので、怖いところがあります。

本譜は以下、▲9三歩△8三玉▲4八飛△6七角成▲同玉△5五桂▲7八玉△5六角▲8八玉△8五歩で、ソフトの評価値-584で後手有利。

本譜の手順は、後手玉が比較的安全になって、先手の▲6七金がなくなって、玉が薄くなったのが大きいです。

こういう流れになっては、もう勝つのは大変です。

▲9三歩では、▲3七桂が良かったようです。ソフトの評価値+203で互角。

角取りなので角を動かしますが、△2七角上成なら、▲同飛△同角成▲9三歩△8三玉▲9二角△8二玉▲2三龍で、ソフトの評価値+195で互角。

△3六角なら、▲4八飛△2七角引成▲9四香△8三玉▲2三龍で、ソフトの評価値+100で互角。

△6七角成なら、▲同玉△5五桂▲5七玉で、ソフトの評価値+754で先手優勢。この展開は、まだ△4五角取りになっているので、後手忙しいです。

元々が、互角の形勢なので、簡単に片方が有利になることは少ないようですが、▲3七桂で後手の△4五角にアタックするのは、自然な手です。

こういう手は、考えるというより、対局中に見えるかどうかで決まるような感じの1手ですが、広く盤面を見て、短い時間でもいいところに着手できるようになるのが大事と分かった1局でした。

3筋突き捨てて▲4五桂

上図は、先後逆で角換りの将棋から、先手が▲3五歩△同歩▲4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-140で互角。

先手は玉の囲いを最低限にして、▲4九金と低い構えで、後手からの大駒の打ち込みのスペースが少ないです。

激しく攻める展開で、先手は勝負する狙いです。

本譜は以下、△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛で、ソフトの評価値-176で互角。

△2二銀で△4四銀もありますが、2筋が弱くなり、△4四歩から桂馬を狙う指し方ができないので、△2二銀にしました。

▲2四飛以下、△6三銀▲3四飛△4四角▲1五角で、ソフトの評価値+257で互角。

以下△3一玉▲4四飛△同歩▲5三桂成で、この手順は後手が失敗している気がします。ソフトの評価値+305で先手有利。

△6三銀では、△2三銀の方が良かったようです。ソフトの評価値+54で互角。

△2三銀は壁銀の解消と、先手の▲3四飛を防ぐ意味です。

先手が▲2九飛と引いてくれるなら、△2四歩で一旦落ち着きそうですが、▲6四飛と暴れる手が気になります。

以下、△6三歩▲2二歩△同金▲5五角△3二玉▲2四歩で、ソフトの評価値+16で互角。

▲2四歩に△1四銀だと▲3四飛で、受けなしです。

よって、▲2四歩に△6四歩▲2三歩成△同金▲3四銀△同玉▲2二角成と激しく攻めていい勝負です。

この形は、結構後手が受けるもの大変だと思いますが、先手も攻めが切れたら終わりなので、お互い様みたいです。

先手が3筋突き捨てて▲4五桂を跳ねるのは、有力だと分かった1局でした。

△6五桂からの攻め

上図は、先後逆の局面で角換り腰掛銀から後手が△6五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-64で互角。

攻めるなら△6五桂か△7五歩ですが、△6五桂と跳ねたときに先手の受けが、▲8八銀か▲6六銀か▲6八銀に対して、△7五歩を突き捨てていると、▲7六銀の受けもありそうです。

先手の受けを限定する意味で、△6五桂としました。

実戦は以下、▲8八銀△3九角▲2七飛△5七桂成▲同金△4八角成で、ソフトの評価値-134で互角。

この手順は、後手の桂損になりますが、馬が出来て先手歩切れなのでいい勝負かと思います。

▲8八銀では▲6八銀を気にしていました。

▲6八銀は▲8八銀の壁銀でなく、形よく▲6六歩から桂得する狙いです

▲6八銀に対して、△7五歩で、ソフトの評価値+65で互角。

△7五歩に対して▲6六歩なら、△7六歩▲6五歩△同歩で、後手桂損ですが、歩を2枚持っているので、後手から△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△8六歩▲同歩△9六歩▲同香△8六飛のような狙いです。

△7五歩に対して▲同歩なら、△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲6六歩で、ソフトの評価値+45で互角。

この局面も指し手が広くて、△9五歩や△7六角や△7七歩や、手を渡す△2二玉も考えられます。

△2二玉は▲6五歩と桂馬を取られますが、△同銀で勝負する狙いです。

先手も6筋と7筋に空間があいた形は、少し怖いところもありそうです。

後手で気を付けたいのが、先に攻めたとはいえ、攻めが切れることです。攻めが切れないように、手を繋げていかないといけないです。

直接手ばかりだと、流れが単調になりやすいので、受けに回るときは辛抱するのが大事かと思います。

△6五桂と跳ねて、いい勝負だと分かった1局でした。

△4五角戦法の強襲

上図は、横歩取り△4五角戦法からの展開で、後手が△6九飛と打った局面。ソフトの評価値+439で先手有利。

この瞬間は、角香車と金の交換で先手が駒得していますが、先手玉が薄いのと、△6九飛で何か先手の駒が取られるので、油断はできません。

本譜は以下、▲4九角△5九金で、ソフトの評価値-67で互角。

▲4九角は▲6七金と▲2九桂を守った手ですが、△5九金が厳しかったです。先手の角が取られて、▲6七金も取られそうなので、受けがまずかったようです。

▲4九角では、▲5九銀の方が良かったようです。ソフトの評価値+461で先手有利。

この手は全く気が付きませんでした。先手の▲6七金は、取らせたらいけないのかと思っていたのですが、そうでもなかったようです。

以下、△6七飛成▲6八歩△8七龍▲3三香成△8九龍▲3二成香△同銀▲2二馬のような感じです。ソフトの評価値+460で先手有利。

▲2二馬は一目ぬるいような手に見えますが、▲3二馬と取れば、▲4二金とか▲4一飛の詰めろになります。

▲2二馬に△2一金と受けても、強く▲同馬△同銀▲3一飛△6二玉▲2一飛成が▲5二金からの詰めろになっています。

後手玉は安全そうで、先手にたくさん駒があれば詰む筋があります。

最初の△6九飛では、△8八飛▲6八歩△8九飛成▲3九飛△同龍▲同銀△8九飛▲5九銀という展開もあるようです。

最近プロでは指されない横歩取り△4五角戦法で、ここまでで評価値が先手有利というのも、ちょっと意外で、まだ実戦的には大変ですが、横歩と取った以上は、激しい変化にも対応しないといけないようです。

終盤の受け方が、ためになった1局でした。

終盤で平凡手を指す

上図は、居飛車対振り飛車の終盤戦で、先手が▲4二銀と打った手に対して△5二金と引いた局面。ソフトの評価値+1328で先手優勢。

実戦では、優勢などと思ってなく、ほっとけば△4二金と銀を取られますし、また△9七香からの詰めろが厳しいです。

しかも切れ負け将棋で、時間を使って読むことが出来ないので、ほとんど直感勝負になってます。

本譜は以下、▲5四金△9七香で、ソフトの評価値-1134で後手優勢。

先手の▲5四金が次に狙いがない凡手で、△9七香の詰めろが入ってからは、攻守が入れ替わりました。

ここからは、先手は勝てない流れになりました。

▲5四金では、▲5四飛の方が良かったようです。ソフトの評価値+1302で先手優勢。

▲5四飛は、△5五角を取る狙いでなく、▲5二飛成からの詰めろです。

▲5二飛成△7三玉▲6三金△同銀▲8二銀△8三玉▲6三龍以下の詰めろです。

▲5四飛に△6四角打とすれば、▲5三銀打です。ソフトの評価値+1715で先手優勢。

以下、△同金▲同銀不成△同角▲5五飛のような感じです。ソフトの評価値+2084で先手勝勢。

先手勝勢とは言っても、まだ後手から△9七香のような手や、受けに回る手もあって、全く油断はできませんが、△9七香には▲5一角のような手を狙って勝負することになります。

優勢から勝勢に持って行って、最後に詰ますまでは大変な流れですが、狙いを持って指すことが大事だと分かった1局でした。

手が広い実戦詰将棋

上図は、横歩取り△3三角戦法からの終盤戦の変化手順で、実戦は△3七歩の王手だったのですが、△2六桂で先手玉は詰んでいたようです。

なお、△3七歩には▲2七玉で詰みません。

△2六桂に対して▲4九玉は、△3九飛▲5八玉に△4八金の筋です。

▲同玉に△3八桂成▲5八玉△4九飛成▲6八玉△5九角▲6九玉△7七角成まで。

△4八金がいい手で、玉を近づけて△4九飛成から△5九角で、先手玉を7筋に逃がさない筋です。

△2六桂に▲3七玉は、△3九飛▲2六玉に△1五角の筋です。

▲2七玉は△3七角成▲1八玉△2七金▲同歩△3八飛成で詰みますので、▲1五同玉ですが、△3五飛成▲2五金△1四歩▲1六玉△3六龍▲2六金打△1五金▲同金寄△同歩まで。

▲2五金で▲2五銀は、△1四歩▲1六玉△2六金まで。

△1五角から△3五飛成が筋で、△3六龍の王手も何気にうっかりしやすい手です。

△3九飛に▲2七玉も、△4九角▲2六玉に△1五金で、▲同玉に△3五飛成▲2五馬△1四歩まで。

△1五金から△3五飛成が、気づきにくいです。

△2六桂に▲2七玉が一番難しいですが、△4五角▲3六金△3七金。

以下、▲3七同玉なら、△3八飛▲2六玉△3六飛成▲2五玉△1四金まで。

▲3七同玉で、▲2六玉も△3六金で分かりやすいので、▲1六玉です。

▲1六玉△1四飛▲1五銀△同飛▲同玉△1四歩▲1六玉△1五銀▲2五玉△3三桂まで。

先手は合い駒が悪いので、どの変化も詰んでいるようです。

後手の△4五角から△3七金が、なかなか見えにくい手です。取らせて△3八飛が筋です。

なお、△4五角に▲3六金に△同角は、▲同玉で詰んでいないようです。

この変化もうっかりしやすいです。

終盤の詰む詰まないは、調べたら分かることが多いので、いろんな筋があると分かった1局でした。

穴熊の端攻めの受け

上図は、先手は居飛車穴熊に対して、後手は高美濃囲いで、▲3七桂に△4二飛と受けた局面。ソフトの評価値+288で互角。

先手は、穴熊が完成しているおり攻める形で、▲4八銀が少し立ち遅れていますので、▲5七銀と上がるのは自然です。

ただ、その後の先手の指し手が、あまり良くなかったようです。

本譜は、▲5七銀△6五歩▲8六角△4一飛▲6八飛△6四銀で、ソフトの評価値-15で互角。

6筋に駒が働くようにしましたが、▲6六歩だと△同歩▲同銀△6五歩で大したことががありません。

▲8六角では、▲4六歩の方が良かったようです。ソフトの評価値+304で先手有利。

感覚的に▲5七銀は、左側の方で使いたいのですが、後手に△6五歩と位を取られており難しいので、▲4六歩から戦いを起こします。

先手の次の狙いは、▲4五桂ですが、後手の飛車と角が直通しているので先手にとっては怖い局面です。

後手が△6四銀なら▲4五桂です。ソフトの評価値+353で先手有利。

この局面をどう見るかですが、△4四角なら▲2四歩△8五桂に▲2三歩成△9六歩▲同歩△9七歩▲同香△同桂成▲同桂△9二香打▲5五歩で、ソフトの評価値+336で先手有利。

上の手順の△9六歩で、△9七桂成だと▲同香△9六歩▲同香△同香▲9八歩△9二香打▲9五桂で、ソフトの評価値+369で先手有利。

どちらの変化も後手からの端攻めがありますが、後手からの切り札でもあるので、先手は辛抱強く受けるしかありません。

ただし受けきれば、先手は▲3二とから飛車を成りこむ筋があるのが楽しみです。

玉に近いところでの戦いで、先手有利というほどの感覚はありませんが、の端攻めをされても、対応するという感覚が大事だと分かった1局でした。

王手の対応を間違える

上図は、横歩取りからの終盤戦で、後手が△4九とと先手の銀を取って、王手した局面。ソフトの評価値+946で先手優勢。

先手は、▲6二銀や▲7五桂が後手玉にせまっていますが、後手の攻めも△4九との王手と、△2五歩と飛車を取る手があります。

この局面を先手優勢など、全く思ってもなく、後で△2五歩と飛車を取られて、少し先手が駒損なので悪いと思っていました。

本譜は以下、▲4九同金△2五歩で、ソフトの評価値-382で後手有利。

この数手で逆転したようです。

▲4九同金では、▲4九同玉とした方が良かったようです。

以下、△2五歩に▲6一銀不成で、ソフトの評価値+439で先手優勢。

後手玉は、▲7二銀成△同玉▲6一角以下の詰めろで、先手玉は、△3九金▲同玉△2七桂の筋はありますが、▲3八玉△3九飛▲2七玉△2九飛成▲2八歩で詰みません。

よって後手は受けに回りますが、▲6一銀不成に△7一金は、▲8八香△8七歩▲5六角の詰めろ龍取りがあります。

▲6一銀不成に△7一金打は、▲8八香△8七歩▲7二銀成で、△同玉なら▲8三角△8二玉▲5六角成の詰めろ龍取り。

▲7二銀成に△同金は、▲8三歩△同金▲同桂成△同玉▲8四歩△同玉▲6六馬以下の並べ詰み。

先手玉が意外としっかりしているので、攻めに専念できるのが大きいです。

最初に戻って、なぜ▲4九同金がまずかったかというと、同じような展開の▲6一銀不成に△3八飛で、先手玉が詰んでしまいます。

▲3八同金は△4九金なので、▲3八同玉と取りますが、以下、△2七銀▲同玉△2六銀▲3八玉△2七金▲3九玉△3八歩▲4八玉△3七銀成▲同桂△3六桂で、先手玉が詰んでしまいます。

ちょっとした形の違いが、終盤は勝敗に直結するので、1手の価値が大きいと分かった1局でした。