上図は、角換り腰掛銀から後手が△3三銀と上がった局面。ソフトの評価値+146で互角。
後手が△3二玉と△4一飛とやや変則的な陣形ですが、△6二金がしっかりして、結構バランスがとれています。
△3二玉と先手の攻めに近い形をしているので、先手が攻めつぶそうな気もしましたが、考えてみると意外と大変でした。
本譜は以下、▲4五歩△同歩▲同桂△4二銀▲7五歩△6三角▲7四歩△同角▲7五歩△6三角で、ソフトの評価値+152で互角。

▲4五歩から▲4五同桂とした手順で、後手は△2二銀と引いて△4四歩を狙います。
先手はそれまでに手を作らないといけないので、▲7五歩から後手の桂馬の頭を狙います。
後手は△6三角から△7四同角と角を使って受け一方に見えますが、次に△4五銀▲同銀△4七角成を見せています。
よって先手は▲7五歩と押さえて△6三角と引かせましたが、今度も△4五銀▲同銀△同角から後手は駒得を狙っています。
最後の△6三角に▲4四歩△同金▲5三桂成△同金▲6二角は、△6一桂で受かっています。
意外と先手の攻め方が難しそうです。
先手は▲4五同桂としましたが、▲4五同銀だとソフトの評価値-16で互角。

▲4五同銀に後手は△同銀だと▲同桂と跳ねられるので取りません。
▲4五同銀以下、△4六歩▲同金△4五銀▲同金△3九角▲5八飛△4七銀で、ソフトの評価値-91で互角。
手順の△4六歩が鋭い手で、▲同金に△4五銀に▲同桂だと△3七角があります。
▲4五同金と悪い形にして、△3九角と打つのが急所のようです。
これらの展開を比較すると、▲4五同桂と取った手はそんなにおかしな手ではなかったです。
後手が△4一飛と受けに回っているので、先手も攻めるのは簡単でないということが分かった1局でした。