上図は、後手角換り振り飛車からの終盤戦。先手が▲6七金と後手の銀を取った手に対して△同成桂とした局面。ソフトの評価値+622で先手有利。
駒の損得は先手の銀得ですが、先手の▲1八飛が働いておらず、お互いの玉が危険な状態です。
本譜は▲8三銀△同玉▲7四銀から王手したものの、△8二玉で1枚足らずにだめになりました。
▲8三銀では▲7四銀の方が良かったです。
▲7四銀は▲7三銀打△同桂▲8三飛からの詰めろです。
▲7四銀に対して△7九角は取ってくれたら詰みですが、▲9八玉でまだ1枚足りません。
△7九角を含みに後手は△7二金と受けます。

△7二金に対して自然な手は▲6三銀打で、後手玉が危なく見えますが△5四馬が効いており詰めろになっていません。
後手玉が詰めろでなければ、後手から△7九角▲9八玉△7七成桂で先手玉が必至で負けになります。
後手の△7二金に対しては▲6三歩成で、ソフトの評価値+856で先手優勢。

▲6三歩成は▲8三金からの詰めろなので、△7九角▲9八玉△7七成桂は成立しません。
▲6三歩成に△6三同金は、▲5二飛△同銀▲8三銀△9三玉▲9二銀成△同玉▲8三金まで。
よって、▲6三歩成には△6三同馬で以下▲同銀成です。
ここで後手から△7九角▲9八玉△7七成桂で先手玉が部分的に必至ですが、▲5五角△7三歩に▲7七角で受かっています。
よって、▲6三同銀成には△同金です。
ここで▲7四銀と打つと、△同金▲同歩△7九角▲9八玉△9七銀の筋が危ないのですが、後手の持ち駒が金と銀と銀では先手玉は詰みません。
ただし、金と金と銀だと△9七銀▲同桂△8八金▲同銀△同角成▲同玉△7九銀▲同玉△7八金で詰みます。
お互いに危ない筋がたくさんあるので、△6三同金には▲8三銀△同玉▲5六角から後手の成桂を抜く展開になりそうです。
詰む詰まないの終盤は、しっかり読むのが大事と分かった1局でした。