駒得に目がくらむ


上図は、横歩取り△4五角戦法の終盤戦で先手が▲6四歩と突いた手に△同歩と取った局面。ソフトの評価値+2734で先手勝勢。

先手の角桂と金の交換で駒得して、先手を握っているのでだいぶ先手がいいですが、ここからの指し手はあまり良くなかったです。

本譜は以下、▲6三桂△6二玉▲7一桂成で、ソフトの評価値+1503で先手優勢。

▲6三桂の両取りでさらに先手が銀と桂の交換で駒得になったのですが、後手が△7一同玉とすると結構懐の深い玉です。

先手は桂馬を渡したので、△5五桂とか△6五桂がうるさい攻めで、それを受けるのでは手の流れが少しおかしいです。

後手玉が安全になって、桂馬を渡したので先手の玉の反動がきつくなったのではまずいです。

先手優勢とはいっても、気持ちを切り替えて戦うのは結構大変です。

▲6三桂では▲3四香の方が良かったようです。ソフトの評価値+2765で先手勝勢。

▲3四香に△7八となら、▲3二香成△7七と▲3一龍△6二玉▲6三金△同玉▲6一龍以下詰み。

この展開は、数手前に▲6四歩と突いたので▲6三金と打ち込めるようになっています。

▲3四香に△4一金なら、▲4二歩△同金上▲3二香成△同金▲2二角成△同金▲3一龍で、ソフトの評価値+3582で先手勝勢。

単純に▲3二香成とすると△同銀で龍のあたりになるので、それを避けて▲4二歩を入れています。

△同金上に▲3二香成で△同銀は、玉が取られるので取れません。

これは何気にうまい手だと思います。

また▲2二角成△同金▲3一龍も、この戦型ではよく出てくる筋です。

後手陣を攻めるときは、先手玉の反動も気をつけて攻めた方がいいと分かった1局でした。