歩越し飛車にしない

上図は、横歩取り青野流からの進展で、青野流は激しい戦いになりやすいのですが、後手が持久戦模様の展開にして△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+5で互角。

後手の△7四歩は△7三桂と跳ねる狙いで、将来的に△7五歩から先手の桂馬の頭を狙う手です。

先手はそれを守る意味で▲5六飛としたのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲5六飛△6二銀▲3六歩△7三桂▲3七桂△5一金で、ソフトの評価値-125で互角。

先手は▲5六飛で飛車の横効きで桂馬の頭を守るのと、後手玉の玉頭を狙う形にしたのですが、単発的な狙いなので、△6二銀から△5一金として先手の飛の活用が難しくなったかもしれません。

歩越し飛車はこの戦型ではたまに出てくるのですが、歩の上のある飛車は横にしか使えなく、少し使いづらいです。

▲5六飛では▲4八銀があったようです。

▲4八銀△5一金で、ソフトの評価値+32で互角。

先手は5筋に飛車を回るのでなく、2筋に置いたまま形にします。

2筋に飛車を置いたままだと、どこかで▲2三歩のような手があります。

後手の△5一金で△6二銀だったら、▲2三歩△同銀▲2四歩△3四銀▲2三角で、ソフトの評価値+1188で先手優勢。

これはうまく行きすぎの例ですが、後手が△6二銀の壁になっているとこのような強襲があります。

△5一金に▲2三歩は△同銀▲2四歩△3四銀▲2三角△同銀▲同歩成△2五歩で、ソフトの評価値-252で互角。

後手陣が壁になっていないとうまくいかないようです。

ただ先手としては攻めの狙いがあるというのは、心理的に大きいと思います。

歩越し飛車にしない展開が参考になった1局でした。