攻めか受けかの局面


上図は、横歩取り青野流からの終盤戦で、後手が△2三銀と龍を取った局面。ソフトの評価値+1764で先手優勢。

駒割りは金銀と桂馬の交換でだいぶ先手が駒得していますが、後手の△4四角が金取りになっているので、それを受けるか先手が攻めを継続するかが迷いました。

受けに回ると後手の持ち駒に飛び道具がたくさんあるので、結構めんどくさいと思って攻めを選択しました。

本譜は以下、▲3一飛△7一飛▲同飛成△同金▲3一飛△6一飛▲7四角と進みましたが、対局時はまだ寄せが見えていませんでした。

あまりぬるい寄せだと△7七角成があるので、心理的には結構忙しい局面です。

手順の▲7一同飛成では▲6一銀があったようです。ソフトの評価値+2672で先手勝勢。

後手が1段飛車で受けるのが結構粘り強い手で、先手はうっかりしやすいのですが、飛車を自陣で使ってくれると先手玉は受けが緩和されるので、攻めに専念できます。

▲6一銀△同飛▲4二金△6二玉▲6一飛成△同玉▲4一飛△6二玉▲7四銀で、ソフトの評価値+4088で先手勝勢。

▲6一銀と1枚捨て駒にしますが、元々先手が駒得だったのであまり影響はありません。

また終盤は駒の損得より寄せの速度が重要です。

▲7四銀は詰めろなので、△6一香なら▲5二角△8八飛▲7八歩でそソソフトの評価値+50000で先手勝勢。

ただし△6一香に▲5一角△7一玉▲7三歩のような寄せをすると、△8八飛で合い駒する駒がないので、先手玉は頓死します。

やはり終盤はどんなによくても最後まで油断できません。

最初に戻って▲3一飛では▲7八金と逃げる手もあったようです。ソフトの評価値+1708で先手優勢。

金を取られないようにすれば、まだ先手玉は詰めろがかかりにくい形なので、当面は持ちこたえられます。

寄せに行って決めそこなうことを考えたらこの手もありました。

攻めか受けかの局面での考え方が分かった1局でした。