上図は、後手のゴキゲン中飛車に先手が居飛車穴熊の進展で、後手が7筋の歩を交換している形で△7一金とした局面。ソフトの評価値+26で互角。
ここからの先手の方針がまずかったようです。
本譜は以下、▲3八飛△5四飛▲4六歩△4四飛▲4八飛で、ソフトの評価値-199で互角。

先手の▲3八飛は▲3五歩を見せて後手の角の頭を狙う普通の手かと思っていたのですが、後手が△5四飛と受ける形では▲3五歩と突いても△4四飛▲3四歩△4二角で、△4七飛成が受けづらいです。
以下▲3三歩成と暴れる手はあるのですが、形勢は別としてどちらかと言えば非常手段的な感じです。
よって△5四飛に▲4六歩から△4四飛に▲4八飛と受けたのですが、先手の飛車は後手の飛車に振り回されている感じです。
▲3八飛では▲8八角があったようです。以下△7二飛▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲3四歩で、ソフトの評価値+46で互角。

▲8八角は後手の駒のあたりを避けた意味で、間合いを図ったような手です。
後手は△7二飛として△7五銀に紐をつけて将来的に△7六銀とすれば、そこで先手は▲2四歩と仕掛けます。
△同歩に3筋の歩も突き捨てて▲3四歩で△4四角なら▲2四飛△2二歩でソフトの評価値±0で互角。
先手はこの後▲2三歩や▲6五歩を狙います。
▲3四歩に△5一角なら、▲6五歩△5二飛▲5六歩で、ソフトの評価値+268で互角。
▲5六歩が味のいい手で、これは先手指せそうです。
これらの展開になると後手の△7二飛は疑問だったか可能性もありますが、先手の狙いが分かりやすく本譜の先手の飛車が横に動く展開よりはるかに良さそうです。
2筋と3筋の歩を突き捨てて▲3四歩が参考になった1局でした。