上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手居飛車穴熊の進展で後手が△5四飛を△7四飛とした局面。ソフトの評価値-195で互角。
ここからの数手はあまり良くなかったかもしれません。
本譜は以下、▲4五歩△5二金▲8八角△6二金▲1六歩△7二金寄で、ソフトの評価値-233で互角。

▲4五歩は飛車の活用を図った手、▲8八角は後手の攻めのあたりを避けた手、▲1六歩は後手の△1五角を防いだ手とそれぞれの意味があるのですが、後手が金を寄せて△7二金寄までとなると、後手の理想形でもあります。
実戦的にはまだ互角ですが、先手がどこから手を作るかがはっきりしません。
▲4五歩では▲9六歩があったようです。
▲9六歩以下、△7六歩▲8八角△5一金▲2八飛で、ソフトの評価値-157で互角。

▲9六歩は後手の銀が7筋にいると、将来的に後手が△9四歩としてから△9五歩の争点ができるというのがあるのですが、先手の▲8八角が▲9七角と△7五銀をけん制することもできます。
先手の▲2八飛は2筋から飛車を使う狙いです。
▲2八飛に△6一金左なら、▲2四歩△同角▲6五歩で、ソフトの評価値-167で互角。
▲2四歩に△同歩なら▲2二歩△同角▲2四飛があるので、△2四同角ですが、これで後手の角が動いたら▲2三飛成とできます。
また後手の角が先手の質駒になっています。
後手に△2四角と取らせてから▲6五歩と突きます。
先に▲6五歩を突くと後手がどこかで△5六歩と角交換をする筋があるので、後手の角をずらしてから▲6五歩とします。
実戦的にはまだこれからの将棋で大変ですが、先手は2筋から動くという分かりやすい狙いがあるのが、本譜と違っています。
2筋から飛車を使うのが参考になった1局でした。