桂馬で金を取らせない


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形の終盤戦で、後手が△6二同角と銀を取った局面。ソフトの評価値-832で後手有利。

駒割りは先手の金と銀桂馬で先手が少し駒損しており、さらに後手の△6六桂が先手の金に当たっているので、後手優勢みたいです。

将棋を指していると、先手のこれくらいの不利は普通にあります。

本譜は以下、▲4九歩△同龍▲9六歩△5一歩▲6九歩で、ソフトの評価値-1556で後手優勢。

4筋に後手の龍を呼び寄せ少し怪しげに粘ったつもりも、評価値的にはあまり効果がないようです。

実戦は以下、△5二銀▲4五龍と進みましたが、△5二銀では平凡に△7八桂成▲同銀△6六桂で、ソフトの評価値-1564で後手優勢だったようです。

▲4九歩では▲6八金寄で、以下△5六桂▲6七金で、ソフトの評価値-763で後手有利。

この手順は先手の金が逃げるだけで、全く考えてなかったですが、金を取らせたらだめという指し方です。

金は、結構価値の高い駒で、攻めと受けの両方に役立ちます。

△2九龍と△5六桂と△6六桂と持ち駒に銀が2枚あれば先手玉は寄ってもおかしくないようですが、意外と攻め切るのは大変なようです。

後手がたくさん先手に駒を渡すと、▲9三金△同玉▲9一龍のような手があります。

こういう指し方は、後手に決めて下さいとある意味先手は首を差しだしているのですが、ここで後手が時間を使って攻め切ることを考えると考えがまとまらずに悪手を指す可能性があります。

▲6七金以下、△6八銀▲同角△同桂成▲同金引で、ソフトの評価値-145で互角。

極端な例ですが、これは考えられる展開です。

先手は悪いので自分から動くのでなく後手に動いてもらうということで、プレッシャーをかけるのが良かったようです。

桂馬で金を取らせない指し方が参考になった1局でした。