薄い玉で攻め合いは指しにくい


上図は、相掛かりから角交換して後手が4筋から動いてきて、△5五銀と△5四銀が真っすぐに上がった局面。ソフトの評価値+44で互角。

対局中は戦いを起こすのはちょっと危険かと思い、本譜は以下▲4四歩△同銀▲7九玉△4五歩で、ソフトの評価値+27で互角。

本譜の指し方は評価値的には全く悪くない1局の将棋ですが、後手の△3三桂の頭を狙う筋もあったようです。

▲3五歩△4五桂▲2五角で、ソフトの評価値-427で後手有利。

桂馬の頭を狙うというのはよくある筋で、後手玉が△5二玉と戦場に近いので流れ弾が当たりやすいです。

ただし先手玉も▲6八玉で後手より少し遠いものの、そんなに強い形でないです。

また一番怖いのが、先手が攻めそこなって2筋や3筋に後手の成駒ができて後手玉が入玉する展開です。

こういう意味もあって、戦いを先送りした方がいいかと思っていたのですが、▲3五歩から▲2五角は決断の1手です。

▲2五角は後手の玉を角のラインで睨んでいます。

▲2五角には、変化球的に△5四銀でも△5七桂成でも△4七歩でも後手有利みたいなのですが、自分の感覚だと取れる銀は取るのが自然だと思いますので、△3七桂成が気になります。

△3七桂成▲4一飛成△同玉▲3七桂△3九飛で、ソフトの評価値-188で互角。

ぱっと見この局面も先手あまり自信がないのですが、互角のようです。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し損で、後手に△3九飛と打たれたので△6九銀の筋が気になります。

しかし▲2一飛△5二玉▲3四歩△4三歩▲3三歩成△同金▲2二飛成△3二歩▲3四歩で、ソフトの評価値-128で互角。

この手順になったら後手玉が薄くいい勝負のようなので、△3七桂成と指さないようです。

薄い玉で攻め合いは指しにくいと分かった1局でした。