▲8六角が見えるかどうか


上図は、横歩取り青野流からの進展で▲4五桂と跳ねた手に対して△3三金が△4四金とした局面。ソフトの評価値+869で先手優勢。

対局時は角と金銀の2枚替えで先手が少し駒損で悪いながらも、後手歩切れなので、先手少し悪いのかと思っていたのですが、ソフトの評価値が先手優勢なのは驚きました。

本譜は以下、▲5三桂成△同玉▲6四角△同歩▲2九飛で、ソフトの評価値-561で後手有利。

駒損の先手はさらに飛車と角桂の交換でさらに損を重ねて、飛車をすぬきましたが、評価値は後手有利で1000点以上落としていました。

先手は金銀桂の駒損で後手は歩切れですが、後手が手厚いようで有利のようです。

▲5三桂成△同玉まではいいとして、▲6四角では▲8六角がありました。

▲8六角△6四桂▲同角右△同歩▲2九飛で、ソフトの評価値+873で先手優勢。

▲6四角では平凡な▲8六角が全く見えていませんでした。

▲8六角に△6二玉は▲3一角成で、ソフトの評価値+1310で先手優勢。

実戦の▲2九飛と変化手順の▲2九飛では、桂馬の持ち駒が後手か先手で全く違っており、それが形勢に大きく影響しているようです。

ソフトだと▲8六角のような手は見逃さないのですが、人間は全くうっかりしやすいです。

次の1手で出されれば多分分かる手も、実戦では見えていないということが多いです。

▲8六角が見えるかどうかが大事と分かった1局でした。