トーチカに△3二金

上図は、後手四間飛車に先手トーチカにしたところ、後手が中飛車にして△3二金とした局面。ソフトの評価値+43で互角。

トーチカに対して△3二金としたのは初めて見ました。玉の固さより局面をバランスで指す感じの手ですが、中飛車での△3二金は先手から見ると結構いやな手です。

トーチカの▲4八銀は▲6八銀と固めるのが多いのですが、駒が左側に偏るのは良くないと思い、本譜は▲4六歩としました。

本譜は以下、▲4六歩△5一飛▲4七銀△9五歩▲3六歩でソフトの評価値-116で互角。

手順の▲3六歩に△1四歩だったのですが、△4五歩を気にしていました。ソフトの評価値-170で互角。

△4五歩は後手の角を交換して飛車を捌こうとする狙いで、先手の▲4七銀の働きがいまひとつかと思っていました。

▲4五同歩は△6六角▲同歩△3九角で、ソフトの評価値-442で後手有利。

角交換すると先手が指しづらいので▲7五角としますが、△5五歩▲4五歩△5四銀でソフトの評価値-166で互角。

将来的に△3二金が△4三金として働く展開になりそうで、先手も結構大変です。

▲4六歩では▲9六歩と様子をみる指し方もあったようです。

▲9六歩△4五歩▲5七銀△5一飛▲3三角成△同桂▲7八金直で、ソフトの評価値+43で互角。

先手は4筋の歩を突かずに▲5七銀と構える形です。

角交換すると▲4一角の筋があるので、△5一飛とします。

▲7八金直で▲7八金寄だと駒が左側に偏り過ぎるので、直として上部を厚くします。

後手からの5筋の攻めが気になりますが、△4四銀▲6六銀△5五歩▲同歩△同銀▲5二歩△同飛▲4一角での、ソフトの評価値+58で互角。

まだ難しい将棋ですが、トーチカに△3二金があると分かった1局でした。

終盤の寄せ方

上図は、相掛かりからの終盤戦で▲7四角の王手に△6三香と受けた局面。ソフトの評価値+2330で先手勝勢。

駒割りは金銀と桂馬で先手がだいぶ駒得していますが、△7七角成と△3一飛が後手の狙いです。

先手勝勢とありますが、実戦ではここまで楽観はしておりません。後手玉に寄せがありそうでなかなか見えない感じでした。

本譜は以下、▲6一飛成△同金▲8二飛△7二歩▲8一飛成△7七角成で、ソフトの評価値+1527で先手優勢。

この手順は結構厳しくいったので、後手も飛車を持っての△7七角成が先手玉が詰めろとなり、先手が詰ましそこなったら逆転です。

この寄せ方は寄せきれればいいのですが、そうでないとリスクが高いです。

▲6一飛成では▲4一銀があったようです。ソフトの評価値+2384で先手勝勢。

▲4一銀は全く見えていませんでした。

▲4一銀に△6二玉なら▲8三角成で、ソフトの評価値+99988で先手勝ち。

▲4一銀に△4二玉なら、▲3二金△5一玉▲5二銀打△6二玉▲6三角成まで。

よって、▲4一銀に△同飛に▲6三角成△同玉▲4一飛成△7七角成▲5二銀で、ソフトの評価値+99978で先手勝ち。

7筋に玉が逃げると▲7一龍の筋があるので△5四玉ですが、▲4三銀不成△6三玉▲5二龍△7四玉▲8五金△6五玉▲7五飛まで。

ソフトはこういう寄せは一目ですが、人間だと中段玉は結構読みづらいので、特に最後の▲7五飛も秒読みだとその局面では分かっても、数手前だと分かりづらいという手です。

本譜の寄せ方は簡単そうで結構難しいですが、安全に寄せるというのはなかなかないので、どこかで腹を決めて決めに出るという感じです。

終盤の寄せ方が参考になった1局でした。

2筋と3筋突き捨てて▲3四歩

上図は、後手のゴキゲン中飛車に先手が居飛車穴熊の進展で、後手が7筋の歩を交換している形で△7一金とした局面。ソフトの評価値+26で互角。

ここからの先手の方針がまずかったようです。

本譜は以下、▲3八飛△5四飛▲4六歩△4四飛▲4八飛で、ソフトの評価値-199で互角。

先手の▲3八飛は▲3五歩を見せて後手の角の頭を狙う普通の手かと思っていたのですが、後手が△5四飛と受ける形では▲3五歩と突いても△4四飛▲3四歩△4二角で、△4七飛成が受けづらいです。

以下▲3三歩成と暴れる手はあるのですが、形勢は別としてどちらかと言えば非常手段的な感じです。

よって△5四飛に▲4六歩から△4四飛に▲4八飛と受けたのですが、先手の飛車は後手の飛車に振り回されている感じです。

▲3八飛では▲8八角があったようです。以下△7二飛▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲3四歩で、ソフトの評価値+46で互角。

▲8八角は後手の駒のあたりを避けた意味で、間合いを図ったような手です。

後手は△7二飛として△7五銀に紐をつけて将来的に△7六銀とすれば、そこで先手は▲2四歩と仕掛けます。

△同歩に3筋の歩も突き捨てて▲3四歩で△4四角なら▲2四飛△2二歩でソフトの評価値±0で互角。

先手はこの後▲2三歩や▲6五歩を狙います。

▲3四歩に△5一角なら、▲6五歩△5二飛▲5六歩で、ソフトの評価値+268で互角。

▲5六歩が味のいい手で、これは先手指せそうです。

これらの展開になると後手の△7二飛は疑問だったか可能性もありますが、先手の狙いが分かりやすく本譜の先手の飛車が横に動く展開よりはるかに良さそうです。

2筋と3筋の歩を突き捨てて▲3四歩が参考になった1局でした。

桂馬の頭の受け方

上図は、横歩取り青野流から持久戦に進展して、後手が△7筋の歩を突き捨てて△5四角と打った局面。ソフトの評価値-168で互角。

後手の次の狙いは△7六歩ですが、ここで先手が受け方を間違えました。

本譜は以下、▲7四歩△同飛▲8六飛△8五歩でソフトの評価値-560で後手有利。

▲7四歩はそんなにおかしな手ではなかったのですが、▲8六飛が良くなく△8五歩で将棋がだめになりました。

△8五歩に▲5六飛では△7六歩があるので、▲8五同桂としますが△8五同桂▲同飛△6六桂▲同歩△7六角▲6七角△同角成▲同金△7九飛成でソフトの評価値-2169で後手勝勢。

この展開では先手勝てません。

▲8六飛では▲7六歩がありました。以下△3五歩なら▲8二角でソフトの評価値-387で後手有利。

実戦では△3五歩に▲2七金では受け方がまずいと思って、変化手順の▲7六歩を指さなかったのですが、▲8二角があれば▲7六歩を指していたかもしれません。

このあたりは実戦のあやみたいです。

後手有利とありますが、互角に近い後手有利だという感じです。

なお最初に戻って▲7四歩では▲9六角という手もあったようです。

以下△7六歩▲7四歩でソフトの評価値+2で互角。

▲9六角という手があるのは全く知りませんでした。

ソフトは人間だと浮かびにくい筋違い角を打つことがたまにあり、この手も参考になりました。

桂馬の頭の受け方が参考になった1局でした。

攻めか受けかの局面

上図は、横歩取り青野流からの終盤戦で、後手が△2三銀と龍を取った局面。ソフトの評価値+1764で先手優勢。

駒割りは金銀と桂馬の交換でだいぶ先手が駒得していますが、後手の△4四角が金取りになっているので、それを受けるか先手が攻めを継続するかが迷いました。

受けに回ると後手の持ち駒に飛び道具がたくさんあるので、結構めんどくさいと思って攻めを選択しました。

本譜は以下、▲3一飛△7一飛▲同飛成△同金▲3一飛△6一飛▲7四角と進みましたが、対局時はまだ寄せが見えていませんでした。

あまりぬるい寄せだと△7七角成があるので、心理的には結構忙しい局面です。

手順の▲7一同飛成では▲6一銀があったようです。ソフトの評価値+2672で先手勝勢。

後手が1段飛車で受けるのが結構粘り強い手で、先手はうっかりしやすいのですが、飛車を自陣で使ってくれると先手玉は受けが緩和されるので、攻めに専念できます。

▲6一銀△同飛▲4二金△6二玉▲6一飛成△同玉▲4一飛△6二玉▲7四銀で、ソフトの評価値+4088で先手勝勢。

▲6一銀と1枚捨て駒にしますが、元々先手が駒得だったのであまり影響はありません。

また終盤は駒の損得より寄せの速度が重要です。

▲7四銀は詰めろなので、△6一香なら▲5二角△8八飛▲7八歩でそソソフトの評価値+50000で先手勝勢。

ただし△6一香に▲5一角△7一玉▲7三歩のような寄せをすると、△8八飛で合い駒する駒がないので、先手玉は頓死します。

やはり終盤はどんなによくても最後まで油断できません。

最初に戻って▲3一飛では▲7八金と逃げる手もあったようです。ソフトの評価値+1708で先手優勢。

金を取られないようにすれば、まだ先手玉は詰めろがかかりにくい形なので、当面は持ちこたえられます。

寄せに行って決めそこなうことを考えたらこの手もありました。

攻めか受けかの局面での考え方が分かった1局でした。

終盤で丁寧に受けに回る

上図は、先手居飛車後手振り飛車からの終盤戦で後手が△7六歩と打った局面。ソフトの評価値+265で互角。

駒割りは、飛桂と角銀でいい勝負ですが△7六歩に取っても逃げても悪いと思って、以下の指し手は単調になりました。

本譜は以下、▲6一飛成△7七歩成で、ソフトの評価値-499で後手有利。

先手の▲6一飛成は一瞬後手玉が詰んだ読み筋が浮かんで、秒読みでもあり指したのですが、ぱっと見で後手玉が詰むか詰まないかと言われたら角や銀の斜めの駒がないので、詰まない形と言わざるを得えません。

先手玉は△8八銀▲同金△7九金以下の詰めろなので、この流れは先手勝てないみたいです。

このあたりは直感が悪いです。

▲6一飛成では▲8八銀△6二金打▲5五桂で、ソフトの評価値+517で先手有利。

▲8八銀と引いたときに後手が△6二金打と固めると、▲5五桂で▲6三桂成を狙います。

終盤では詰む詰まないを考えた後に、一見緩いこの手を考えるというのが、なかなか浮かびづらいです。

自玉がどの程度危ないかが分かれば、慌てて攻める必要はないという感じです。

▲8八銀に△7七香だと▲7八歩で、ソフトの評価値+447で先手有利。

後手は受けに余裕があるうちに、△7七香で食いつく形も▲7八歩で受けに回ります。

以下△同香成▲同金△7七銀▲7九金打△7八銀成▲同金△7七金▲7九香で、ソフトの評価値+671で先手有利。

全く油断はできませんが、辛抱強く指す感じです。

終盤で丁寧に受けに回るのも大事と分かった1局でした。

△7六歩から△5四角の対策

上図は、横歩取り青野流からゆっくりとした展開で後手が△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値-74で互角。

この戦型では桂馬の頭を狙うのがよくある筋です。

△7五歩に▲6六角は、△2四飛▲2五歩△同桂▲同桂△同飛で先手失敗です。

本譜は以下、▲7五同歩△5四角と進んだのですが、▲7五同歩に△7六歩▲同飛△5四角が気になっていました。ソフトの評価値+232で互角。

△7六歩と打ってからの△5四角で、先手の飛車が逃げてから△7六歩が狙いです。

△5四角以下、▲8六飛△同飛▲同歩△7六歩▲8五桂△6五桂で、ソフトの評価値-39で互角。

先手は▲8六飛と飛車交換が狙いですが、交換後に△7六歩▲8五桂△6五桂と桂馬の跳ね違いの展開です。

次に△7七歩成があるので、これで先手が悪いという考えだったのですが、まだ勝負形だったです。

2つ有力手がありました。

1つは△6五桂以下、▲7四歩△7七歩成▲7三歩成△7八と▲6二と△同金▲8一飛で、ソフトの評価値+232で互角。

△7八にと金を残す展開で少し怖いですが、攻め合いで▲8一飛は▲4一銀以下の詰めろです。

もう1つは△6五桂以下、▲8二飛△7七歩成▲7三桂成△7八と▲6二成桂△同金▲7三銀△△7一金▲6二銀成△同金▲7三金△7一銀▲6二金△同銀▲6一角でソフトの評価値+1415で先手優勢。

こちらも△7八にと金を残す展開ですが、2段飛車から▲7三桂成と攻めるのがなかなか後手受けづらい形です。

どちらも後手がいやな展開なので、△7六歩は打たずに単に△5四角と指すみたいです。

△7六歩から△5四角の対策が分かった1局でした。

3段玉でも踏み込んで指す

上図は、先手居飛車後手振り飛車の対抗形からの進展で、先手が▲2四飛と歩を取った手に後手が△8五歩と突いた局面。ソフトの評価値-284で互角。

△8五歩では△5七歩や△5六歩や△4五桂や△5八銀を予想していたので、全く考えてなかったです。

△8五歩は取っても取らなくても、先手からみれば厳しい手です。

このあたりは少し楽観気味でした。

本譜は以下、▲5八歩△8六歩だったのですが、△8六歩では△5七歩もあったようです。ソフトの評価値-567で後手有利。

▲5八歩は後手の龍の効きを受けたつもりだったのですが、△5七歩であまり効果はなかったようです。

▲5七同歩だと1歩得しただけで、後手の龍が横に効いています。

▲5七同金だと手順に△4五桂で、ソフトの評価値-588で後手有利。

どちらの展開もあまり先手が面白くなさそうです。

先手の▲5八歩では▲2二飛成があったようです。

▲2二飛成△8六歩▲同角△8七歩▲同玉△8五銀▲8四歩で、ソフトの評価値-99で互角。

後手の龍の効きを受けずに指す感覚は、全く浮かびませんでした。

先手玉は3段目まで上がって後手が手厚く指しているので、結構危ないのですが、▲8四歩と垂らして銀が入れば▲8三銀と見せる展開です。

以下、△8六銀▲同玉△8五歩▲9七玉△6二金引で、ソフトの評価値-15で互角。

評価値は互角となっていますが、実戦的には先手が勝ちづらい感じがします。

人間の見た目の先手玉の危険度とソフトの読みの違いかもしれません。

このような感覚をつかむのが結構大変ですが、将棋は自陣を安全にばかり指すことは難しいです。

3段玉でも踏み込んで指すのが大事と分かった1局でした。

詰めろのがれの詰めろ

上図は、相掛かりからの進展で先手が▲7二香成と銀を取った手に△同金とした局面。ソフトの評価値+1374で先手優勢。

駒割は飛車金と角の交換で先手が金得で、手番を握っているので少しいいとは思っていたのですが、1000点を超えての有利とは思ってもいなかったです。

ソフトで1000点を超えると後はどうやって将棋をまとめるかという感じですが、人間だと1000点を超えたくらいでは全く楽観できません。

後手の狙いは△7七歩成から△4四角のような筋ですが、先手の方針に悩みました。

本譜は以下、▲3三歩△7七歩成▲同金△4四角で、ソフトの評価値+1393で先手優勢。

先手の▲3三歩は△4四角の筋を緩和する狙いでしたが、それでも後手は△4四角と打ってきました。

実戦的にはいやな手です。

攻めるか受けるか場面ですが、▲6六歩と受けると△3三角でソフトの評価値+210で互角になります。

本譜は▲3二歩成△同銀と進みましたが、△同銀で△7七角成も気になります。

勢い以下、▲4二飛△6三玉▲6六銀で、ソフトの評価値+948で先手優勢。

後手の△7七角成は金を取った手ですが、何気に先手玉が詰めろになっています。

▲6六銀で▲2一龍だと△5九金▲同金△6六桂▲同歩△6七角▲4八玉△5九馬以下詰みなので、全く油断できません。

先手の▲6六銀はそれを受けての、後手玉に▲7四銀以下の詰めろになっています。

先手の▲6六銀では▲7四銀△同玉▲7二飛成もありますが、△7三金とはじかれたときに、後手玉を寄せきるか攻めながら先手玉を緩和する手があればいいですが、そうでないと忙しくなります。

▲6六銀以下、△6九角▲4八玉△3六桂▲3七玉で、ソフトの評価値+2476で先手勝勢。

先手勝勢といっても将棋は1手違いになるようです。

詰めろのがれの詰めろの▲6六銀が参考になった1局でした。

歩越し飛車にしない

上図は、横歩取り青野流からの進展で、青野流は激しい戦いになりやすいのですが、後手が持久戦模様の展開にして△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+5で互角。

後手の△7四歩は△7三桂と跳ねる狙いで、将来的に△7五歩から先手の桂馬の頭を狙う手です。

先手はそれを守る意味で▲5六飛としたのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、▲5六飛△6二銀▲3六歩△7三桂▲3七桂△5一金で、ソフトの評価値-125で互角。

先手は▲5六飛で飛車の横効きで桂馬の頭を守るのと、後手玉の玉頭を狙う形にしたのですが、単発的な狙いなので、△6二銀から△5一金として先手の飛の活用が難しくなったかもしれません。

歩越し飛車はこの戦型ではたまに出てくるのですが、歩の上のある飛車は横にしか使えなく、少し使いづらいです。

▲5六飛では▲4八銀があったようです。

▲4八銀△5一金で、ソフトの評価値+32で互角。

先手は5筋に飛車を回るのでなく、2筋に置いたまま形にします。

2筋に飛車を置いたままだと、どこかで▲2三歩のような手があります。

後手の△5一金で△6二銀だったら、▲2三歩△同銀▲2四歩△3四銀▲2三角で、ソフトの評価値+1188で先手優勢。

これはうまく行きすぎの例ですが、後手が△6二銀の壁になっているとこのような強襲があります。

△5一金に▲2三歩は△同銀▲2四歩△3四銀▲2三角△同銀▲同歩成△2五歩で、ソフトの評価値-252で互角。

後手陣が壁になっていないとうまくいかないようです。

ただ先手としては攻めの狙いがあるというのは、心理的に大きいと思います。

歩越し飛車にしない展開が参考になった1局でした。