飛車損でも勝負形

上図は、相掛かりからの終盤戦で後手が9筋から桂と香を捌いて△4一飛が△9一飛と回った局面。ソフトの評価値-319で後手有利。

対局中は後手の飛車が気持ちよく王手して、△5八銀が飛車と金に当たっており、△8四馬も攻防に効いているので、先手がさっぱりだめかと思っていたのですが、僅差で後手有利だったのは驚きました。

本譜は以下、▲9六香△8五桂▲8八玉△9六飛で、ソフトの評価値-1451で後手優勢。

厳密には△8五桂では△9六飛で▲同玉なら△9四香から詰みだったのですが、本譜でも先手まずいです。

先手はほとんど受けなしで、▲5五角のような手はありますが、詰めろでもないのでまだ後手に余裕があります。

▲9六香では▲8八玉がありました。

▲8八玉△4九銀不成▲9二歩で、ソフトの評価値-180で互角。

▲8八玉に△4九銀とぼろっと飛車と取られて、先手どうしょうもないのかと思っていたら▲9二歩がありました。

この局面は先手の飛車損ですが、これでまだ勝負になっているのは終盤は駒得はあまり関係ないみたいです。

▲9二歩△同飛▲9九香△9八歩▲同香△9七歩▲同香△9六歩▲同香△同飛▲9七歩△9一飛▲5五角で、ソフトの評価値+26で互角。

▲9二歩で単に▲9九香との違いが▲4一角の筋を残した意味かと思うのですが、よく分かりません。

▲5五角が見えづらいのですが、次の▲6四銀成がうるさいです。

▲5五角に△5二桂なら、▲同銀成△同玉▲6四角で、ソフトの評価値+588で先手有利。

▲5五角に△7三金なら、▲6五桂△同歩▲6四銀打で、ソフトの評価値+618で先手有利。

飛車損でも勝負形なのが参考になった1局でした。