慌てて攻めず受けに回る

上図は居飛車対振り飛車の対抗形からの終盤戦で、▲4一飛に△3六角と打った局面。ソフトの評価値+562で先手有利。

△3六角は△4五銀に紐をつけて△6九角成を狙っています。

駒割りは飛桂香と角金銀の交換で先手が少し駒損ですが、先手は穴熊で△6九角成としてもまだ先手玉に詰めろがかかっていないので、ここがチャンスです。

本譜は以下、▲7一飛成△同金▲同龍△同玉▲7三金△8二銀で、ソフトの評価値-556で後手有利。

▲7一飛成以下の手順は、先手の金銀の数を勘違いした手とはいえ、全くだめになりました。

▲7一飛成では▲6三桂があったようです。

▲6三桂△6二金上▲9一飛成△7三玉▲7九金で、ソフトの評価値+431で先手有利。

対局中は▲6三桂は見えていたものの、時間に追われ▲7一飛成としたため変化手順になりますが、▲9一龍とした後に▲7九金が何気にいい手のようです。

私の場合は終盤で一旦攻めだしたら、▲7九金と受けに回る手があまり浮かばないので、こういう手が指せるようになると指し手の幅が広がります。

△6九角成から△7八銀とすると後手に金と銀があれば詰めろになるので、先手がそれ以上に早い手があれば受けに回る必要はありませんが、なければ▲7九金が自然です。

▲7九金以下、△6三金直▲9四桂で、ソフトの評価値+476で先手有利。

△6三金直と桂馬を取りますが、▲9四桂がいい手のようです。

狙いは▲8二桂成△同金に▲7一龍右から即詰みです。

▲9四桂に△9二金なら▲同龍△同銀▲8二金△同金▲同桂成△同玉▲9四香△9三桂▲1二龍で、ソフトの評価値+489で先手有利。

この先手有利はまだ持ち駒が少なくて大変ですが、穴熊に当分詰めろがかからない形なので強く攻めることができます。

慌てて攻めずに受けに回る▲7九金が参考になった1局でした。