上図は、相矢倉から先手穴熊の進展で後手が△8一飛と成銀を取った局面。ソフトの評価値-196で互角。
この時点での駒割りは金と香の交換で先手が少し駒損していますが、▲3四桂と打てば駒損が回復できます。
本譜は以下、▲3四桂△3一玉▲4二桂成△同玉▲7四金で、ソフトの評価値-617で後手有利。

先手は▲3四桂から駒損を回復して▲7四金と上部を厚くしたつもりだったのですが、▲7四金に△7六桂が急所の一手で先手が苦しいです。
先手は▲8四金としても▲7五金としても後手がバランスがいいので、あまり得になっていません。
▲3四桂では▲1四歩がありました。
▲1四歩△同歩▲3四桂△3一玉▲4二桂成△同玉▲1四飛で、ソフトの評価値-177で互角。

▲1四歩を入れるのが手筋で、次に▲1三歩成△同桂▲3四桂が厳しいです。
▲1四歩に後手が△7六桂と攻め合っても、▲1三歩成に△3三玉は後手は結構勇気がいります。
よって△1四同歩とするのですが、本譜のような手順から▲1四飛とすることができます。
この形だと▲1二飛成や▲4四飛とする手があるので面白かったです。
本譜は飛車や角が全く活用できない展開だったので、▲1四飛とするだけで随分違います。
飛車の活用の▲1四歩が参考になった1局でした。