寄せの手筋の▲8四飛

上図は、横歩取り青野流からの進展で先手が▲4五桂と跳ねた手に△4四銀と打って受けた局面。ソフトの評価値-82で互角。

実戦では△4四銀と持ち駒の銀を受けた形になったので、先手だいぶ良くなったと思っていたのですが、評価値は互角とはいえ後手が少し良さそうなのが意外でした。

このあたりは形勢を楽観視していた感じです。

本譜は以下、▲7五角打△6四歩▲同角△6二金▲2二歩△3八龍▲6九玉△2七龍で、ソフトの評価値-284で互角。

▲7五角打は▲5三桂成からの詰めろですが、後手が△6四歩から△6二金とすると後手玉が意外と広く、以下△3八龍から金を取られると互角とはいえ、少し後手が指しやすそうです。

先手の角の働きがいまひとつなのが大きいです。

▲7五角打では2通りの手があったようです。

一つは▲8四飛で、▲8四飛△8二歩▲4四飛△同歩▲5三桂成△5一玉▲1五角で、ソフトの評価値+99963で先手勝勢。

この局面は▲1五角に合い駒が悪いので、先手勝ちです。

これはうまく行きすぎですが、▲8四飛には△4五銀▲8一飛成△3八龍▲6九玉△2七龍で、ソフトの評価値-104で互角。

もう一つは▲8二歩△同銀▲8四飛△8三歩▲4四飛△同歩▲5三桂成△5一玉▲6二角以下詰み。

▲8二歩は△同銀で壁銀にする意味です。

▲6二角以下、△同金▲同成桂△同玉▲5三銀△7二玉▲6二金まで。

これもうまく行きすぎですが、▲8二歩には△4五銀▲8一歩成△6二銀▲8二飛△3八龍▲6九玉△2七龍▲6八玉で、ソフトの評価値-213で互角。

どちらも▲8四飛から▲5三桂成とする筋で、△4五銀が粘り強い手でまだ大変ですが、どちらかを選んだ方が良かったようです。

寄せの手筋の▲8四飛が参考になった1局でした。