343戦法への△5四角

上図は、先後逆で先手が343戦法で▲7八飛とした手に対して後手が△8八角成からの進展で、先手が▲7七銀とした局面。ソフトの評価値-89で互角。

▲7七銀は▲6六銀や▲6八銀などの駒組みや、後手が△8五歩の場合は▲8六歩△同歩▲同飛などの狙いもあります。

本譜は3筋に位を取った展開にしたのですが、あまり良くなかったようです。

本譜は以下、△3五歩▲6六銀△4四銀▲5六歩△5四角▲7七飛△4五角で、ソフトの評価値+281で互角。

評価値は互角になっていますが、先手は▲7七飛と窮屈な形に対して、後手も△4五角が狭くて少し使いづらく駒組みをまとめるのが難しそうです。

△3五歩では△8五歩がありました。

△8五歩▲6六銀△5四角▲7七飛△4四歩▲5五銀△4三角▲2六角△4五歩で、ソフトの評価値-127で互角。

△8五歩は自然な1手で、▲6六銀と出たら△5四角と打ちます。

▲7七飛に対して△4四歩は後手の角を広くする手で、▲5五銀に△4三角▲2六角に△4五歩が少し気が付きにくいです。

△4五歩が見えなかったので、この変化はやめていました。

△4五歩でないと、▲4四銀となれば後手が1歩損になります。

△4五歩以下、▲4四銀△同銀▲同角△3三銀▲6六角△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8二飛で、ソフトの評価値-265で互角。

後手は銀を使って先手は持ち駒に銀がありますが、△3三銀で△3三桂では▲4四銀の傷が残るのでやむを得ないようです。

△5四角から△4四歩で角を広く使うのが参考になった1局でした。

攻防の▲8二飛

上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△4七馬を△5六馬と引いた局面。ソフトの評価値+355で先手有利。

次に後手から△7八馬▲同玉△5八飛成が厳しいので、先手は受けるしかありません。

対局中は先手有利など思ってなく、むしろ先手が悪いのかと思っていました。

本譜は以下、▲6八銀打△6九飛成▲6七銀打△4六馬で、ソフトの評価値+527で先手有利。

先手は▲6八銀打や▲6七銀打で玉を固めて、攻め駒が少なくなったのでさらに悪くなったのかと思っていたのですが、先手有利は大局観があまり良くなかったです。

▲6八銀打に△6九飛成もうっかりして、▲6七銀打と打たされたと思っていました。

ただ、△6九飛成では平凡に△1九飛成で、ソフトの評価値+105で互角だったようです。

△4六馬が△6八馬の先手かと思っていたのですが、▲6八同銀で大したことがないのを勘違いをしていて、本譜は▲7九金△1九龍で、ソフトの評価値-410で後手有利となりました。

▲7九金では▲8二飛がありました。ソフトの評価値+505で先手有利。

▲8二飛が意外と厳しいようです。

▲8二飛に△5二金なら、▲6三馬△6一金▲7三馬で、ソフトの評価値+809で先手優勢。

▲8二飛に△5二金打なら、▲7一馬△5一玉▲6二馬△同金▲6三金△同金▲3二飛成△4一金▲5二歩△同金▲2一龍△4二玉▲5九金で、ソフトの評価値+1569で先手優勢。

△5二金打の変化は結構難しいですが、終盤はこれくらいの踏み込みがないと勝てないかもしれません。

なお、最初に戻って△5六馬には▲7九銀の受け方もあったようです。

▲7九銀△8六歩▲8二飛△8七歩成▲同玉で、ソフトの評価値+859で先手優勢。

難しい変化はたくさんありますが、先手は▲8二飛が急所のようです。

攻防の▲8二飛が参考になった1局でした。

銀と歩で桂馬の頭を狙う

上図は、後手一手損角換りからの進展で後手が△7一玉が△8二玉とした局面。ソフトの評価値+830で先手優勢。

対局時はまだまだ難しいかと思っていたのですが、先手優勢までは思ってなかったです。

本譜は以下、▲1六歩でソフトの評価値+484で先手有利。

先手有利になっていますが、▲1六歩は350点くらい落としているのであまりいい手ではないようです。

▲1六歩では▲5五銀△5二金▲7五歩があったようです。ソフトの評価値+977で先手優勢。

▲5五銀は全く見えていませんでしたが、どう見ても▲1六歩よりはるかに価値が高そうな手です。

▲5五銀は後手の桂の頭の▲7五歩を狙っており、△7五同歩なら▲7四歩△同銀▲6四銀のような感じです。

△5二金で△5四歩は▲5三角△4一飛▲6四銀△5二銀▲7五歩で、ソフトの評価値+1353で先手優勢。

よって中央を守る△5二金ですが、そこで▲7五歩。

▲7五歩に△7五同歩なら▲7四歩△同銀▲6四銀△6三歩▲9一角△同玉▲7三銀成で、ソフトの評価値+1112で先手優勢。

▲7五歩に△5四歩なら▲5四同銀△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+1016で先手優勢。

△5四歩には強く▲同銀で△同銀に▲7四歩がうっかりしやすい筋です。

この手は銀損で少し無理っぽいところはありますが、後手の陣形がバラバラなので食いつけばいいという考えです。

▲7四歩に△8五桂なら▲7三角△7一玉▲8四角成△7七桂成▲同桂△7二歩▲6七金右△6一玉▲4六桂で、ソフトの評価値+1046で先手優勢。

変化手順の▲6七金右が1手ためる手で、なかなか渋い手ですが後手から厳しい手がないので力をためる感じです。

▲4六桂と打って銀が入っても先手が桂損ですが、先手玉が意外と固く後手がバラバラなので先手優勢です。

▲5五銀から銀と歩で、後手の守りの桂馬の頭を狙う指し方が参考になった1局でした。

四間飛車への急戦

上図は、先手居飛車後手四間飛車からの進展で、先手が▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩▲2六飛△3二飛▲3五銀の局面。

実戦では▲3五銀で▲5五角としたため、△4五歩でソフトの評価値-444で後手有利。

▲5五角は良くなかったので、▲3五銀は変化手順です。

この▲3五銀はよくある形ですが、実戦では全く浮かびませんでした。

▲3五銀の手は、今まで自分で指したことがなかったので、見ただけでは全く理解できていません。

▲3五銀には△4五歩が有力で、2通りの指し方があります。

1つは角交換をする筋で、△4五歩▲3三角成△同飛▲5七角で、ソフトの評価値-101で互角。

▲5七角は▲3五銀に紐をつけた手で、次に▲2四歩を狙っています。

▲5七角に△3七歩成なら、▲同桂△4四銀▲同銀△3七飛成▲4八角△3八龍で、ソフトの評価値-107で互角。

▲4四同銀では▲3六歩もありそうです。ソフトの評価値-11で互角。

なお、▲5七角で▲3六飛もありますが、△3四歩▲2六銀△2八角で、ソフトの評価値+26で互角。

▲2六銀と形が少し悪く辛抱する手も、逃げるしかないとはいえ知らないと指しづらいです。

もう1つは角交換をしない筋で、△4五歩に▲5五歩で、ソフトの評価値-22で互角。

将棋もなかなか手が広く、知らない進行が多いです。

やはりその戦型を指して、初めて少し理解したという感じです。

▲5五歩に△2二角なら▲3六飛△3四歩▲2六銀で、ソフトの評価値-70で互角。

このあたりの手の組み合わせは、後手の陣形にもよるみたいです。

四間飛車への急戦が少し理解できた1局でした。

下から受ける▲3八歩

上図は、角換り腰掛銀からの進展で▲6八玉の形で後手が△4七銀▲5七玉に△3六銀成とした局面。ソフトの評価値+63で互角。

棋譜などで見たことはあっても、実戦では初めての局面です。

次に△4六角や△3七成銀▲同金△4五桂の筋があるので、どのように受けるかが難しいです。

本譜は以下、▲6八玉△4七成銀▲同金△3八角▲3六角で、ソフトの評価値-102で互角。

対局中は△3八角の両取りに▲3六角で切り返したかと思っていたのですが、△2九角成▲8一角成△4七馬▲7九玉で、ソフトの評価値-224で互角。

この展開は後手の△4七馬がまずまず働いており、後手から△8六歩があるため、実戦的には先手受けづらそうです。

先手の▲8一馬の働きがいまひとつなのも少し不満な展開です。

▲6八玉では▲3八歩がありました。ソフトの評価値+63で互角。

▲3八歩は△4六角に▲5八玉で受けたのと、△3七成銀に▲同歩とできるように受けた手です。

ただし、▲2五桂と跳ねてから▲3三歩と叩く筋がなくなるので一長一短です。

秒読みで▲6八玉とそれ以外の手の2種類浮かぶというのは、結構難しいです

やはり直感の▲6八玉が、△4七成銀を許したいまひとつ筋が悪い手だったようです。

▲3八歩に△4六角なら▲5八玉で、ソフトの評価値+506で先手有利。

▲3八歩に△2四銀なら▲6三銀△6一金▲7四銀成△6二金▲6三成銀で、ソフトの評価値+608で先手有利。

先手は受けるばかりでなく、▲6三銀△同金▲7二角の筋もあるのでいい勝負みたいです。

下から受ける▲3八歩が参考になった1局でした。

後手無理気味もそれなりに大変

上図は、後手一手損角換りの変化手順で後手が△3四銀が△3五銀と出た局面。ソフトの評価値+521で先手有利。

なお実戦では△4五歩▲3七銀△3五銀でなく△6二玉だったのですが、△3五銀はいやな手の1つです。

後手は居玉なので、少し無理気味とはいえ正確に受けないと、後手に3筋や4筋に成駒ができて先手が駒損すると、後手が入玉模様となって、先手が勝てない展開になります。

△3五銀に▲2六銀で、ソフトの評価値+495で先手有利。

▲2六銀は部分的に出る手ですが、知らないと指せないかもしれません。

▲2六銀は後手の△3五銀が圧力があるので、交換して持ち駒にする意味です。

▲2六銀に△同銀なら、▲同飛△3五角▲5六飛△6五銀▲2六角△同角▲同飛△3五角▲3六飛△5七角成▲8八玉△3五歩▲2六飛で、ソフトの評価値+792で先手有利。

一見後手に馬を作られて先手やりそこなったように見えるかもしれませんが、持ち駒は後手は歩しかなく先手に角と銀があるので先手有利みたいです。

ただし先手優勢というほどの差はついておらず、実戦的にはまだまだ大変です。

▲2六銀で▲3六歩は、△4六歩▲3五歩△4七歩成▲4三歩△同飛▲3二角で、ソフトの評価値+1613で先手優勢ですが、▲3六歩に△4四銀で、ソフトの評価値+333で先手有利。

▲2六銀に△5五角▲3七歩△2六銀▲同飛△4六歩▲3一角で、ソフトの評価値+749で先手有利。

先手の▲3一角が急所の1手です。

▲3一角に△1二飛なら、▲5三角成△5二銀打▲3一馬で、ソフトの評価値+849で先手優勢。

▲3一角に△5二飛なら、▲4三銀△1二飛▲5三角成△6二金▲3一馬で、ソフトの評価値+1310で先手優勢。

どちらも先手優勢ですが、実戦的にはまだまだ難しいところはあります。

後手無理気味もそれなりに大変と分かった1局でした。

穴熊の先受け△3三歩

上図は、先後逆で先手三間飛車後手居飛車穴熊の対抗形で、先手が▲1六歩と端歩を突いた局面。ソフトの評価値-159で互角。

穴熊では端歩を受けると、将来先手からの端攻めが1手早くなるので受けないことが多いのですが、本局は受けてみました。

本譜は以下、△1四歩▲4七金△5一金▲4五歩△4一金右▲4六銀△3二金上▲3五歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値-164で互角。

穴熊で端歩を受けたから勝敗に直結するということはなく、ソフト的にはここまで互角で評価値はほとんど変わっていません。

先手は4筋の位をとってから3筋の歩を交換して▲3五同銀としました。

この形だけ見ると△5三銀が少し使いづらいようですが、評価値には影響していないのが少し意外でした。

本譜は以下△3三歩で、ソフトの評価値-64で互角。

ここで△3三歩と先に受けたのですが、評価値が100点くらい下がっています。

悪い手ではなさそうですが、ソフト的には3番目の候補手のような感じです。

△3三歩を打つと穴熊は安全になりますが、後手が少し損をしている感じです。

△3三歩で△7四歩▲3四歩△5一角▲7五歩△同歩▲6八角△7二飛▲4六角△7三角で、ソフトの評価値-234で互角。

先手が▲3四歩と拠点を作って7筋から動いてきた場合ですが、△7三角で互角のようです。

先手は▲3五銀が浮いていますが、働く駒になるか遊び駒になるかが今後の展開に影響しそうです。

この展開になれば後手は将来的に3筋の歩は攻めに使えそうです。

△3三歩と受ける必要はなかったと分かった1局でした。

ゴキゲン中飛車への序盤

上図は、先手居飛車後手ゴキゲン中飛車の対抗形で、先手持久戦模様に対して、後手が△5四銀型の美濃囲いの進展で△9四歩とした局面。ソフトの評価値+3で互角。

△5四銀型は△4五銀から△5六歩の筋や、△6四歩から△6五歩の筋があって、先手としてはいやな形の1つです。

先手は居飛車穴熊まで組みたいのですが手数がかかり、また、後手からの急戦に対応しなければいけないので、簡単には組ませてくれません。

本譜は以下、▲4六歩△9五歩▲3八飛△6四歩▲5九銀で、ソフトの評価値-190で互角。

▲4六歩は後手の△4五銀を防いだ手で、ここまではいいみたいですが、その後の▲3八飛と▲5九銀の組み合わせがあまり良くないようでした。

評価値は互角なのですが、評価値が200位下がっているというのは、ソフト的には、いい手ではないということみたいです。

▲3八飛としてから▲3五歩の筋は、あまりうまく行かないということみたいです。

このあたりは、もう少し調べないと理由は分かっていません。

▲3八飛では▲9八香がありました。ソフトの評価値±0で互角。

このタイミングでの▲9八香は考えてなかったというか、▲3六歩には▲3八飛がセットみたいな手だと理解していたので、時間があっても浮かばない感じです。

▲9八香△6四歩▲9九玉△5一金左▲8八銀で、ソフトの評価値±0で互角。

▲9八香では▲4七銀もあったようです。ソフトの評価値±0で互角。

この▲4七銀もこの戦型では、私の感覚ではほとんどないのですが、ソフト的にはあるみたいです。

▲4七銀△6四歩▲9八香△5一金左▲9九玉で、ソフトの評価値±0で互角。

どちらも、先手は穴熊に組んだ方がいいということみたいです。

ゴキゲン中飛車への序盤の指し手が参考になった1局でした。

一手損角換りの序盤

上図は、後手一手損角換りからの進展で先手が▲3五歩と突いた局面。ソフトの評価値+163で互角。

後手が一手損角換りに、先手が▲3七銀から▲4六銀の早繰り銀を使うのはよく出る形です。

本譜は以下、△4二飛▲3四歩△同銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三金▲2八飛△2四歩で、ソフトの評価値+303で先手有利。

評価値が先手有利とはいえ、ほとんど互角に近い数値です。

先手有利の評価になったのは、▲3五歩に後手が△4二飛と飛車を振ったからですが、このあたりは私の理解を超えています。

▲3五歩に対しては△5四銀で、ソフトの評価値+180で互角。

このあたりの評価値の考え方も謎ですが、興味深いです。

△2四歩以下、▲7七銀△3三桂▲7九玉で、ソフトの評価値+392で先手有利。

▲7七銀から▲7九玉は自然な手ですが、後手も△3三桂と圧力をかけてきたので、先手は結構プレッシャーのかかる局面です。

後手は居玉なので無理はしづらいところはありますが、後手から△4五歩▲3七銀に△3五銀や△2五桂がいやな筋です。

この手に対して先手が正確に対応できれば、玉の固さで先手有利ですが、受け損なうと後手有利になります。

そういう意味でこの先手有利は、後手の攻めに正確に対応できればという条件つきで、結構ハードルの高い指し手が求められている感じです。

ただ本譜の先手の指し方は別に悪くないみたいなのが収穫でした。

一手損角換りの序盤が少し分かった1局でした。

横歩取り青野流の▲7七桂

上図は、先後逆で横歩取り青野流から△7六飛に▲7七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-108で互角。

△7六飛に▲7七角が多いのですが▲7七桂は対局では初めて指された手で、全く対応が分かっていませんでした。

大会のこの局面で時間を使っても結論は出ないので、勢いで指しました。

本譜は以下、△2六歩▲2八歩△7四飛▲同飛△同歩▲3七桂△8七歩▲同金△6四歩で、ソフトの評価値+136で互角。

本譜は△2六歩と垂らして▲2八歩と受けさせてから飛車交換の筋にしたのですが、▲3七桂が次に▲4五桂から▲6五桂があるので△6四歩と受けました。

ただし、いかにも後手は指し慣れていない感じの手で後手がだいぶ悪いのかと思っていたのですが、評価値が互角だったのが驚きました。

△2六歩は角交換の可能性があるなら有効ですが、▲7七桂と跳ねているので角交換にはなかなかなりません。

△2六歩では△5五角がありました。

△5五角▲8四飛△8二歩▲6五桂で、ソフトの評価値-205で互角。

△5五角は初めて見た手でしたが、横歩取りを選択するなら知っておかなければならない手だと思います。

このあたりの定跡は、全く知らないことが多すぎです。

ただし、本で見たり棋譜を見ただけの感覚と実戦の感覚とは多分違うので、指さないことには分からないという感じです。

▲6五桂に△1九角成なら▲1一角成で、ソフトの評価値+254で互角。

▲6五桂に△8八角成なら▲同飛△5五角▲7七歩△3六飛▲2八歩△3八歩△同金△2八角成▲3七歩△2九馬▲3六歩△3七歩で、ソフトの評価値+153で互角。

▲6五桂では▲2八歩と指す手も有力です。

▲2八歩に後手は、△7四歩とか△7二金のような感じです。

横歩取り青野流の▲7七桂の変化が少し分かった1局でした。