駒を前に進める▲5五銀

上図は、後手一手損角換りからの進展で後手が△8五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+690で先手有利。

後手は守りの駒がバラバラなので、△7二金くらいで固めてくるのかと思っていたのですが、△8五桂には驚きました。

ただし、対局時は先手の方針が難しいと思っていました。

▲7七銀が逃げると▲3七銀が動いたときに△5五角で玉と飛車が狙われると思い銀を逃げなかったのですが、あまり良くなかったです。

本譜は以下、▲6七金右△4五歩▲3七銀△2五桂▲3六銀△3五歩で、ソフトの評価値+268で互角。

▲6七金右と銀を逃げずに上部を厚くするも、後手が△2五桂から△3五歩と押さえると、先手は▲2七銀と辛抱はさすがにできないので▲2五銀から動きますが、あまりすっきりしません。

▲6七金右では▲6八銀がありました。

▲6八銀△4五歩▲5五銀で、ソフトの評価値+777で先手有利。

▲6八銀と逃げる手は全く考えていませんでした。

銀と桂の交換は先手が駒損になるので、逃げる手から考えるのが自然だったかもしれません。

▲6八銀は逃げるだけでなく、後で▲8六歩を狙うのも見えていませんでした。

また△4五歩に▲5五銀も全く見えていませんでした。

急所の局面でこれらの手が見えないのでは、有利を拡大するのは難しそうです。

▲5五銀には△5四歩で銀が死にそうですが、▲5三角△4三飛▲6四銀△7二銀▲8六歩で、ソフトの評価値+1199で先手優勢。

先手の銀と後手の桂馬の交換になりますが、先手の銀は攻めの銀で後手の桂馬は守りの桂馬なので、この交換は先手が得です。

駒を前に進める▲5五銀が参考になった1局でした。