上図は、先後逆で△8六角に▲7八玉とした変化手順の局面。ソフトの評価値+376で先手有利。
実戦では▲7八玉で▲7七金だったので、△5八飛から寄り筋になったのですが、▲7八玉とした場合の後手の手が分かりませんでした。
先手は次に▲4七銀と龍を取る手や、▲2一馬など厳しい手があります。
後手からは7七から駒を打ちたいのですが、▲1一馬が遠くから守りに効いているので簡単ではありません。
これが実戦だとおそらく、△4八龍▲同金△7六銀で、ソフトの評価値+1239で先手優勢。

いまさら△3六龍と逃げるわけにはいかないと思いますので、△4八龍から△7六銀と上部を厚くして先手玉に迫る形を作りますが、先手が残っているようです。
△7六銀は一見△7七飛からの詰めろのようですが、▲1一馬が遠くから効いているのと、△8二歩があるため8筋に歩を使えないので、際どいですが詰めろになっていません。
△7六銀以下▲2一馬△5二玉▲4四桂△5一玉▲7四金で、ソフトの評価値+1514で先手優勢。

この手順は先手も▲2一馬から後手玉に踏み込んだ手順で▲7四金と今度は▲2一馬を遠くから受けに効かせた形です。
▲7四金は次に▲5二香以下の詰めろになっています。
▲7四金に△7七飛で詰みそうな感じですが、ぎりぎり足りないようです。
▲7四金△7七飛▲6九玉△7九飛成▲同玉△8七桂▲8九玉△8八銀▲同玉△7七角成▲8九玉△9九桂成▲7九玉△8九成桂▲6九玉で不詰み。
手順の△8八銀で△9九桂成は、▲同玉△7七角成▲8八歩△9八香▲同玉△8七銀打▲同歩△同銀成▲同馬で不詰み。
手順の△8七桂で△7八歩は▲8九玉△8八銀▲同玉△7七角成▲8九玉で不詰み。
この変化は8筋に歩を使えないので詰みません。
▲7四金には△7七角成▲8九玉△4四馬と粘りに出るも、▲7六馬でソフトの評価値+1326で先手優勢。
これらの手順は実戦で1つでも読めたらすごいという感じで、何種類も読めないです。
なお最初に戻って、▲7八玉にソフトの推奨手は△7三桂ですが、この手は見えたら指すかもしれませんが、まず切れ負け将棋では見えないと思います。
難しい終盤戦だった1局でした。