上図は、先手居飛車穴熊で後手ゴキゲン中飛車から銀冠の進展で、後手が△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+180で互角。
居飛車穴熊に後手銀冠はややめずらしいですが、バランス重視の指し方です。
ここはまだ手の広い局面ですが、本譜はあまり良くなかったようです。
本譜は以下、▲3八飛△7三桂▲8六角△8五歩▲7七角で、ソフトの評価値+28で互角。
▲3八飛は将来▲3五歩と突く狙いですが、△7三桂とすると後から△8五桂からの端攻めがあるので、▲8六角と事前に逃げて備えたのですが、△8五歩に▲7七角と手損になりました。
△8五桂としない展開になりましたが、8筋に位を取られたのは大きいです。
▲3八飛では▲3七銀がありました。
▲3七銀△5三銀▲4六銀で、ソフトの評価値+178で互角。

この戦型だと▲4八銀は▲5九銀から▲6八銀▲7九銀右と固める指し方があり、これにこだわると▲3七銀は見えにくいかもしれません。
また少ないですが、▲4六歩から▲4七銀と中央に備える手もありますが、やや銀が使いづらそうです。
▲3七銀に△5三銀に▲4六銀で中央を厚くします。
▲4六銀に△4四銀なら、▲5九角△5一角▲1六歩△2二飛▲6五歩で、ソフトの評価値+156で互角。

△4四銀は将来▲3五歩の筋に備えたのですが、▲5九角の引き角で活用するのが含みの多い手です。
後手は△5一角として当たりを避けた形で構えますが、▲6五歩がなかなかの手です。
▲5九角としたのなら、▲2六角や▲3七角が形ですが、後手の形を見る▲6五歩はなかなか指せません。
▲6五歩は意味が分かりにくいのですが、△7三桂なら▲6六金△8五歩▲5五銀△同銀▲同金△3三角▲3七角で、ソフトの評価値+390で先手有利。
▲6五歩から▲6六金としてあわよくば▲5五銀から中央で厚みを作る指し方です。
▲3七銀から▲4六銀で中央を厚くする指し方が参考になった1局でした。