右玉は含みをもって指す

上図は角換り腰掛銀から先手右玉にした進展で、後手が△6二飛とした局面。ソフトの評価値+6で互角。

右玉の場合は粘り強く指さないといけないのですが、本譜はそれを欠いてしまいました

本譜は以下、▲7七角△4三歩で、ソフトの評価値-416で後手有利。

▲7七角は後手玉のコビンを狙った手ですが、△4三歩と下から受けられると大したことなかったです。

また後手が将来△6五桂と跳んだときに、▲7七角に当たることや△5七桂成の王手から△6九飛成のような筋もあるので、▲7七角は危険すぎました。

このあたりは秒読みとはいえ、直感がいまひとつで筋が悪かったです。

▲7七角では▲2九飛があったようです。ソフトの評価値-83で互角。


先手は歩切れなのに、6筋を放置して2筋に飛車を回るのは驚きました。

▲2九飛は▲2四歩から歩を交換して、歩を持ち駒にする狙いですが、多分秒読みでは指せない手です。

▲2九飛に△6五銀なら、▲同銀右△同桂▲4一銀で、ソフトの評価値+267で互角。

この手順は割り打ちの▲4一銀があるので、後手もいやな形です。

▲2九飛では6筋を守るなら▲7七桂が普通の感覚ですが、△8四角と打たれると、受け方が難しく▲2九飛と回りづらくなります。ソフトの評価値-132で互角。

このあたりは結構難しい手順ですが、本譜の▲7七角より含みが多かったようです。

この場合の含みとは、▲7七角の盤上の駒より持ち角の方が手が広いという意味です。

後手の陣形によって▲7三角や▲2四歩から▲5一角を狙う筋です。

右玉は含みをもって指すのが大事と分かった1局でした。