上図は、角換り腰掛銀からの進展で後手が△6五歩から歩を交換して△6四歩とした局面。ソフトの評価値+13で互角。
後手は△4二玉と△8一飛の組み合わせが良くて理想的な形に対して、先手は▲8八玉がやや8筋の攻めにあたりが強いので、先手はあまり強い戦いができません。
この数手の指し手は難しいと思っていました。
本譜は以下、▲4五銀△6三銀▲5六銀△4四銀で、ソフトの評価値+112で互角。

▲4五銀に△同銀なら▲同桂が銀取りになるので、後手は△6三銀は自然です。
△6三銀に▲5六銀は4五銀のままでは、3七の桂馬が使いづらいので▲5六銀としたのですが、ここで後手が△4四銀が気が付きにくい手でした。
△4四銀に▲2四歩がありそうですが、△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△5九角▲3八金△2三歩▲2九飛△8六角成で、ソフトの評価値-473で後手有利。
この展開は後手が桂馬の活用で先手は6六銀の形にしているので、8筋からの攻めが成立しています。
本譜は△4四銀以下、▲4五桂△3三桂で、ソフトの評価値-22で互角。

▲4五桂は質駒になりますが、3七のまま置いていても仕方ないので跳ねたのですが、ここで△3三桂が気が付きませんでした。
普通は、攻めの桂馬と守りの桂馬の交換は、攻めの方が得のイメージですが、この場合は後手の方が得をしている感じです。
後手が桂馬を持ち駒にすると、先手が8八玉の形なので、△9五歩や△8六歩や△7五歩や△8四桂や△8六桂など色々な攻め方がありそうです。
それに対して先手が桂馬を持ち駒にしても、後手が△4二玉と2筋より遠くの位置にいるので、後手に比べると少し使いづらいです。
このあたりはうまく指された感じでした。
守りの桂馬を自ら交換するのが参考になった1局でした。