桂馬の頭の歩を自ら突く

上図は、角換りから早い段階で先手が▲4五歩と位を取ったので、後手が右玉にして△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+25で互角。

後手が右玉にしたので先手は穴熊にしましたが、駒が左側に偏るので右側の空間に後手から角を打たれる筋を注意しなければいけない形です。

本譜は以下▲3七桂△4一飛で、ソフトの評価値+227で互角。

▲3七桂は部分的な形であるので自然な手だと思っていたのですが、ここで△4一飛を軽視していました。

△4一飛は次に△4四歩から銀と桂を捌いて、先手の4六の角を狙う指し方です。

本譜は△4一飛以下、▲4八飛△2七角▲4七銀△4四歩▲同歩△同銀▲5六歩△4五歩▲5七角△5五歩で、ソフトの評価値-279で互角。

対局中は▲4八飛に△2七角が全く見えておらず、▲4七銀とするのでは先手失敗という感じです。

以下抑え込まれて全くだめでした。

▲4八飛では▲3五歩があったようです。ソフトの評価値+212で互角。

このタイミングでの▲3五歩は全く見えていませんでした。

桂馬の頭の歩を自ら突くのは少し考えづらい手です。

▲3五歩に△3五同歩なら、▲2四歩△同歩▲同飛△3六歩▲2五桂で、ソフトの評価値+277で先手有利。

狙われやすい先手の桂馬が捌ければ、先手まずまずだと思います。

▲3五歩に△4四歩なら、▲3四歩△4五桂▲同桂△同歩▲3五角で、ソフトの評価値+272で互角。

この展開も桂馬が捌けますが、後手も角を持っているので角の打ち込みに神経を使います。

▲3五歩に△1三角なら、▲2四歩△同角▲同飛△同歩▲3四歩△2五桂▲2四角△3七桂成▲3三歩成で、ソフトの評価値+40で互角。

先手は飛桂と角の交換で少し駒損ですが、▲3三歩成とと金と作って勝負です。

どれもいい勝負で実戦的には大変ですが、本譜より明らかに良かったです。

桂馬の頭の歩を自ら突くのが参考になった1局でした。