狙いを消す飛車打ち

上図は、角交換型の石田流からの進展で先手が4七の銀を▲3八銀とした局面。ソフトの評価値-84で互角。

▲3八銀は後手からの△2七角の打ち込みに備えた手ですが、ここからは気が付きにくい進展になりました。

本譜は以下、△3三銀▲2三角成△4二銀で、ソフトの評価値+560で先手有利。

△3三銀として▲2三角成とさせる指し方が驚きました。

歩切れが解消できて馬ができれば、先手満足です。

後手は▲3四角~▲6一角成とされるのを嫌ったようで、▲3四角を防ぐために△3三銀と出たようです。

後手は馬を作られても△4二銀と駒を中央にもってきて、次に△2八歩のような狙いがあり、まだ大変な局面です。

対局中は意味がよく分からなかったのですが、後で振り返ってみると後手の指し方もすごいと思います。

本譜は以下、▲3四馬△2八歩▲1七桂△同桂成▲同香△2九飛と進みましたが、▲3四馬では▲2六飛があったようです。ソフトの評価値+498で先手有利。

▲3四馬はそんなにおかしくない手でしたが、△2八歩とされるのは先手もいやな形です。

▲2六飛は敵陣に打つ飛車でないので少し打ちづらいですが、後手の△2八歩を消して次に▲2五飛を狙います。

▲2六飛以下、△3七桂成▲同桂△3六歩▲同飛△1四角▲同馬△同歩▲4五歩△4一金▲3三歩△3一歩▲2六飛で、ソフトの評価値+695で先手有利。

この手順は馬が消えますが桂得で次に▲2一飛成があるので、先手指せそうです。

狙いを消す飛車打ちが参考になった1局でした。