上図は、相掛かりからの進展で後手△8四香と打った局面。ソフトの評価値-723で後手有利。
駒割りは金2枚と角桂でいい勝負ですが、先手の飛車がいまひとつ働いていないのと、後手が薄い玉ながらも△8四香で自陣を手厚くしています。
また角を2枚持っているのも大きいようです。
後手は次に△8七香成が狙いで、次に△7八成香とされれば先手勝てません。
本譜は以下▲8八金打で、ソフトの評価値-922で後手優勢。

▲8八金打は△8七香成を受けた手ですが、金を使って受けるので持ち駒が少なくなって後手は少し安心です。
▲8八金打から△4六歩で▲同歩なら△3七桂右成や△3六角の筋で、先手楽しみがない感じです。
▲8八金打では▲4二成香がありました。
▲4二成香△8七香成▲8四歩△同飛▲8五金で、ソフトの評価値-337で後手有利。

この受け方は全く見えていませんでした。
この手順は受けるだけでなく、▲8四歩~▲8五金で飛車の効きを止める受け方です。
▲8五金に飛車を逃げると▲8七金があるので後手は△7八成香ですが▲同玉で、ソフトの評価値-409で後手有利。
金と香車の交換で先手少し駒損ですが、▲8五金がいると後手陣も薄いので神経を使う将棋になります。
まだ先手不利ですが、▲8八金打と受けるだけの展開に比べるとはるかにあやがある感じです。
飛車の効きを止める受け方が参考になった1局でした。