上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で先手が▲3七桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+244で互角。
三間飛車に▲3七桂と跳ねるのは、桂馬の頭を飛車先から狙われやすいので少ないのですが、2九の位置で遊んでいるより桂馬を跳ねて活用を図った方がいいと思っていました。
桂馬を跳ねても逆に後手の目標になって負担になることもありますが、▲4五桂から▲5三桂成などできれば満足です。
▲4五桂と跳ねて取られる展開になっても一応働いたと考えたいです。
ちなみに▲3七桂はソフトの候補手の1つに入っていましたので、そんなにおかしな手ではなさそうです。
本譜は以下、△1五角▲2七飛△5一角▲8六歩で、ソフトの評価値+213で互角。

後手は△1五角と幽霊角に出て▲2七飛と少し形を崩したところで△5一角と引きます。
このあたりは三間飛車独特の動きで、将来△3五歩の筋を狙っています。
先手は動かす駒が難しいので▲8六歩としました。
▲8六歩は▲8七銀~▲8八金上の狙いがありますが手数がかかるのと、後手から△5二飛から5筋を仕掛けられるのと将来△8五歩のような手もあるので一長一短です。
▲8六歩では▲4六角があったようです。ソフトの評価値+310で先手有利。

ここで興味深いのは▲4六角と▲8六歩で評価値に100位差があるということですがあまり理解できていません。
ただし、序盤で100位の差が出るのは結構大きいと思っています。
対抗形の持久戦で▲4六角のような手がたまに出ますが、説明するのが難しい手で、間合いを図ったとか1手様子を見たような手ですが、▲4六角に特別な狙いはありません。
▲4六角に△4五歩なら▲同桂△4二飛▲6四角△同金▲5三桂成のような狙いはありますが、これは後手無理筋です。
▲4六角以下△5二飛▲6八銀△5五歩▲2四歩△同歩▲5五歩で、ソフトの評価値+252で互角。
▲6八銀もなかなか浮かばない手ですが、いい勝負のようです。
居飛車穴熊の細かい動きが少し分かった1局でした。