終盤で勝勢からの指し方


上図は居飛車対振り飛車の終盤戦で、後手が6七の馬を△5七馬とした局面。ソフトの評価値+2709で先手勝勢。

駒割りは飛車銀と角金でほとんど互角で、先手玉が穴熊で固いのに対して後手玉が馬2枚が遠くから守りに効いているものの、7四の龍の働きが大きく先手がいいです。

ただし、先手勝勢までいいとは思っていませんでした。

ここで先手の手番ですが、後手から△8七桂▲同銀△7九馬や△7九馬▲同玉△8七桂のような手が気になって、本譜は受けに回りました。

本譜は以下▲6八歩△8六歩▲同銀で、ソフトの評価値+241で互角。

先手は丁寧に受けたつもりだったのですが、評価値は2500位落ちて互角となりました。

以下△5五馬で△8七桂の詰めろをかけられ、▲8七歩と打ったものの△7八歩から混戦になりました。

ここまでの先手の指し手は、終盤で指す手ではなかったようです。

▲6八歩では▲7五桂がありました。

▲7五桂△同銀▲同歩で、ソフトの評価値+2563で先手勝勢。

今見ても▲7五桂はそんなに難しい手ではないのですが、実戦の手順みたいに安全に勝とうとすると受けに回って攻めの手が回ってきません。

きっちりと受けきれればいいのですが、だいたい受け損なって混戦になるのが多いです。

▲7五同歩の局面で後手から2通り気になる手があります。

1つは△8七桂で、△8七桂▲同銀△7九馬▲8三歩△同金▲同龍△同玉▲7四金△9二玉▲8三銀△9三玉▲9四銀成△同玉▲9五歩△9三玉▲9四歩△8二玉▲8三歩△7二玉▲8四桂まで。

手順は長いですが、▲8三歩と叩くと後手玉は寄り形です。

もう1つは△7九馬で、△7九馬▲8三歩△同金▲7一龍△同玉▲6二銀△8二玉▲8三龍以下詰み。

この手順で△7九馬に▲同銀だと、△8七桂▲8八玉△8三金打で、ソフトの評価値+720で先手有利ですが、もつれてきます。

終盤で勝勢からの指し方が参考になった1局でした。