上図は、後手雁木模様からの終盤戦で後手が△9九角成と香車を取った局面。ソフトの評価値+1067で先手優勢。
駒割りは、金銀と角桂香で先手が少し駒損ですが、後手玉が薄く4二の飛車と3三の角があまり働いていないので、先手優勢です。
対局中は先手がいいとは思っていましたが、ここからどのように優勢を拡大するかの方針が難しいと思っていました。
本譜は以下、▲6四成銀△同歩▲5一銀△同玉▲5三銀で、ソフトの評価値+171で互角。

銀を取ってから▲5一銀と玉を下段に落として▲5三銀とするのは、部分的にはあるのですが、この場合は早すぎたようです。
これで寄せきれればいいのですが、この手は詰めろでもありません。
▲5三銀以下、△6二銀▲4二銀成△同玉で、ソフトの評価値+14で互角。
この手順は、全然寄らない玉を無理に攻めて駒損しているので、寄せに行くのが早すぎるという典型です。
▲6四成銀では▲3五飛がありました。
▲3五飛△6六馬▲6四成銀△同歩▲6三歩で、ソフトの評価値+1380で先手優勢。

先手の▲3五飛は次に▲8五飛~▲8二飛成を狙っています。
後手は遊んでいる9九の馬を△6六馬として、▲8五飛には△8四歩を用意しますが、▲6四成銀~▲6三歩が意外ときつい手です。
▲6三歩に玉が逃げると6三の歩が攻めの拠点になるので△6三同玉とします。
△6三同玉▲7四銀△5二玉▲5三銀で、ソフトの評価値+1868で先手優勢。
手順の▲7四銀に△同玉なら▲7五銀で、ソフトの評価値+1550で先手優勢。
この手順は後手の馬をはずせるのが大きいです。
手順の▲5三銀に△同玉なら▲6三金△4三玉▲3四銀まで。
よって▲5三銀には△4一玉ですが、飛車が取れる形なので先手優勢です。
寄せに行くのが早すぎると分かった1局でした。