戦線拡大で攻め駒を責める

上図は、角換り腰掛銀から先手が2筋の歩を交換して△2三金に▲2九飛に△2四歩とした局面。ソフトの評価値+305で先手有利。

先手有利になっていますが、評価値+300までは互角なのでほぼ互角です。

△2三金の形は少し異形ですが、上部が手厚い意味があります。

ここで先手の手番ですが、攻める手がなさそうなのでどのように指すか迷いました。

本譜は以下、▲6八玉△6五歩で、ソフトの評価値+133で互角。

△2四歩の局面が先手の陣形は理想形なので、形を崩す必要が出てきました。

何を指しても形が崩れそうなのですが、7九の玉を▲6八玉として△6五歩と仕掛けられるのは難しいのですが、先手はあまり得になっていない感じもします。

7九の玉より6八の玉の方が、後手からの攻めに近いという意味です。

▲6八玉では▲7五歩がありました。ソフトの評価値+157で互角。

この手はよく出る後手の桂馬の頭を狙う手ですが、先手の囲いも薄くなるので指しづらい手かもしれません。

7筋の歩が切れると後手から△7六歩の叩きから△7七歩のような筋があります。

ただし戦線拡大で、このような手から後手の陣形を少しでも崩すということです。

▲7五歩に△同歩だと▲7四歩があるので△6三銀です。

△6三銀▲7四歩△同銀▲3五歩△同歩▲4二角で、ソフトの評価値+400で先手有利。

手順の△7四同銀で、一時的に後手の銀が浮いて陣形が崩れます。

手順の▲3五歩は△同歩とすることで、先手の飛車が2四に出たときに4四の銀取りになる狙いです。

▲4二角以下、△3三桂▲3四歩△同金▲3三桂成△同銀▲4五銀で、ソフトの評価値+379で先手有利。

この展開は少しうまく行きすぎかもしれませんが、飛車と角と銀と桂馬の4枚で攻めているので、先手指せそうです。

戦線拡大で攻め駒を責めるのが参考になった1局でした。