上図は、矢倉からの力戦型の進展で後手が△8一飛と8五の飛車を下げた局面。ソフトの評価値-6で互角。
先手も後手もお互いに玉が固くなる展開にならないので、先手はここから仕掛けました。
本譜は以下、▲5五歩△同歩▲同銀△6五銀▲4五桂△4二銀▲2四歩△同歩▲5四歩で、ソフトの評価値-251で互角。

先手が5筋の歩を交換して▲5五銀と出たときに、△6五銀が次に△7六銀~△8七銀成をみた厳しい手です。
先手は▲4五桂~▲5四歩と垂れ歩で、いつでも銀と桂馬の交換の形を作りましたが、先手が少し模様が悪いのかと思っていました。
ただし、評価値は互角だったのが少し意外でした。
実戦的にはまだまだ大変ですが、先手は5筋から攻めるしかなさそうなので、ちょっと単調だったかもしれません。
▲5五歩△同歩までは同じですが、ここで▲同銀でなく▲3五歩はあったかもしれません。
▲3五歩△同歩▲5五銀△6五銀▲4五桂で、ソフトの評価値-30で互角。

この手順は▲5五同銀とする前に、▲3五歩と3筋の歩を突き捨ててから▲4五桂と跳ねます。
先手は1歩損ですが、△3五歩とした形が先手からいつでも3四の地点に駒を打てるので、攻めの幅が広がる意味です。
また3筋にまた歩が使えるのも大きいです。
ただし、△3六歩と歩を伸ばされるような手もあるので、一長一短です。
▲4五桂に△4二銀なら、▲5三歩△6二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲3四飛で、ソフトの評価値-249で互角。
この手順は互角でやや後手持ちみたいですが、▲3四飛と歩の裏側にもぐった形が飛車を追われる展開になりにくいので、後手もしのぐのは大変です。
3筋を突き捨てて▲4五桂が参考になった1局でした。