歩を打ち捨てて攻めを継続

上図は、後手横歩取り△3三角△8四飛の組み合わせからの進展で2二の金が△3二金と寄った局面。ソフトの評価値±0で互角。

後手が2二の金の形になったのは、数手前に▲2二歩と打って捨てたためです。

後手の3八に歩があるのは、いつでも△3九歩成があるので手筋の一手です。

後手玉は5二にいるのに対して、先手は5六に飛車がいるので直通していますが、先手の2九の桂馬が1七に跳ねているので、中央に活用できません。

ここからどうやって先手は手を繋ぐかという場面です。

本譜は、▲2五桂△8八角成▲同銀△3九歩成▲同銀△5四飛で、ソフトの評価値-320で後手有利。

▲2五桂は早めに跳ねて活用しようと思ったのですが、角交換から△3九歩成で形を崩してから△5四飛が厳しかったです。

▲3九銀とさせることで5七の地点が手薄になったのが痛かったです。

実戦は△5四角に▲5五角と打って飛車交換を拒否しましたが△3四角で、ソフトの評価値-504で後手有利となりました。

最初の局面の▲2五桂では▲2二歩がありました。ソフトの評価値-110で互角。

この局面の▲2二歩の前に▲2二歩は一度打ち捨てていたので、少し指しにくかったですが、先手の5六の飛車を活用するならこの筋で指すべきでした。

▲2二歩に△同金なら、▲3三角成△同桂▲3一角△3二金▲5三角成△4一玉▲7四歩△同飛▲5四飛で、ソフトの評価値+185で互角。

この手順は、△2二同金に角交換して▲3一角とする手で、普通は後手は5三の地点に大駒を成らせることは少ないですが、いい勝負のようです。

▲2二歩に△同角なら、▲同角成△同金▲5五角△3三角▲同角成△同金▲2二歩で、ソフトの評価値+337で先手有利。

この手順は、角交換から再度▲5五角と打って後手の金を3三に移動させてから▲2二歩で先手が指せそうです。

▲2二歩に△8八角成なら、▲同銀△3九歩成▲2一歩成△3八と▲1一とで、ソフトの評価値±0で互角。

この手順は、▲2二歩に角交換から△3九歩成と3八に打った歩を活かす手で、以下先手は銀と取られる形ですが桂馬と香車を取っていい勝負のようです。

歩を打ち捨てて攻めを継続するのが参考になった1局でした。