上図は、後手雁木からの進展で△8一飛と8二の飛車が引いた局面。ソフトの評価値+79で互角。
後手が雁木から右玉にしたのに対して、先手は2六に角を移動して玉を睨む形にしました。
実戦はここで▲4八飛として4筋に力を加えたのですが、これがあまりよくなかったようです。
▲4八飛△5五歩▲4七銀△5四銀左で、ソフトの評価値-15で互角。

この手順は、後手が△5五歩と突いたのですが▲同銀なら△5四歩で銀が死にますので▲4七銀ですが、△5四銀左と後手は5筋の位を確保しました。
この形は、さらに後手が6筋の歩を交換できると△6四銀とも組めて以下△7二玉となりますと、さらに後手は手厚くなります。
先手からはどこかで4筋の仕掛けはありますが、後手の駒を繰り替えて先手の攻めをいなすような指し方であまりうまくいかないような感じがします。
▲4八飛では▲4五歩がありました。ソフトの評価値+62で互角。

▲4五歩と仕掛ける手で、これは2六に角を移動しており6二の玉が角のラインに入っています。
ここで仕掛ける形になると、後手は位を取る将棋には少しなりにくいようです。
▲4五歩に△同歩なら▲同桂で、ソフトの評価値+608で先手有利。
この手順は、銀と桂馬の交換になりますので駒得で先手指せそうです。
▲4五歩に△7二玉なら、▲7七桂△4二金▲7九玉△5二金▲6八金右で、ソフトの評価値+80で互角。
この手順は、▲4五歩と突いても直ぐに▲4四歩と取ってから攻めるのでなく間合いを図って▲7七桂から玉の整備をします。
後手も3二の金を△5二金と玉側に寄せて辛抱しますが、先手は一番いいときに▲4四歩と取って攻める態勢にする指し方で、主導権は先手にありそうです。
形勢は互角のようですが、少なくとも後手に位を取られてじっくり指される展開にはならないようです。
右玉には位を取られると苦しいと分かった1局でした。