上図は、先後逆で横歩取り△8四飛からの進展で、△2五歩と打った手に先手が▲3六飛と逃げた局面。ソフトの評価値-67で互角。
本譜は以下、△8八飛成▲同銀△5五角打▲7七桂△1九角成▲3七桂で、ソフトの評価値+20で互角。

この手順はこの戦法ではたまに出る筋で、飛車と角の交換から△5五角と打ちます。
▲7七桂に△1九角成と香車を取るのですが、▲3七桂とされると次に▲4五桂~▲6五桂が気になります。
先手の陣形はあまり崩れておらず、先手の狙いが分かりやすい感じがします。
手順の△1九角成では△8七歩がありました。
△8七歩以下▲同金△1九角成▲3七桂△1八馬▲2七歩△2六歩で、ソフトの評価値-148で互角。

△1九角成とする前に△8七歩と叩きます。
△8七歩には▲7九銀とする手もありますが、▲8七同金は7七の地点を守る手です。
ただし、金が斜めに動くので形が崩れます。
以下△1九角成~△1八馬に▲2七歩と受けた手に△2六歩が気が付きにくい手です。
△2六歩に▲同飛なら、△1七馬▲3六飛△4四角で、ソフトの評価値-273で互角。
この展開は△2六歩を入れたことで、△1七馬が飛車取りになります。
△2六歩を入れていないと、△1七馬だけでははっきりしません。
△2六歩▲同飛△1七馬に▲8二歩なら、△8六歩▲同金△2六馬▲同歩△7八飛▲6八飛△7七角成で、ソフトの評価値-1309で後手優勢。
この手順はうまく行きすぎですが、飛車を渡すと8七の金の形を崩した効果で△7八飛が生じます。
△2六歩▲4五桂△2七歩成▲6五桂△4四角▲5三桂右成△4一玉で、ソフトの評価値-492で後手有利。
この手順は、先手の2枚の桂馬が攻めに活用できる理想的な展開ですが、意外と後手玉も耐えているようです。
ただし、後手を持って指すのは勇気のいる形です。
横歩取り△8四飛の狙い筋が分かった1局でした。