上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が▲3七銀からの進展で後手が△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値+19で互角。
後手は4四の銀と5四の銀で中央を守る形でやや珍しいです。
△6五歩は銀取りなので銀をどうするかですが、▲5五銀左は△同銀直▲同銀△同銀▲4五桂△4四角▲5三銀△同角▲5五角△4四角▲同角△同歩▲5三銀△5五角で、ソフトの評価値-800で後手優勢。
少し後手の形が不安定とはいえ、さすがにこの手順は銀損で後手優勢です。
よって、実戦は▲7七銀でソフトの評価値+17で互角だったのですが、ソフトは▲7五銀を推奨手としていました。ソフトの評価値+40で互角。

対局中は▲7五銀は少し浮かびましたが、狙いがはっきりしないと思って指せませんでした。
ただし、実戦の▲7七銀も少し重たい形で先手は角が使いづらいので、先手から動くのは難しいかと思っていました。
変化手順の▲7五銀以下数手進んで後手が△3一飛で、ソフトの評価値-30で互角。

この局面を見ると▲7五銀からの先手の狙いは、▲7七角~▲9八香~▲9九玉で穴熊に組むことみたいです。
▲7七銀としては8八の角が邪魔で穴熊に組めませんが、▲7七角ができる形だと穴熊に組めるということです。
先手の4六の銀と3七の桂馬が、後手の4四の銀と5四の銀に抑え込まれて仕掛けられないので、玉側は穴熊に組んで玉を固めるという指し方です。
こういう指し方があるのは知りませんでした。
ただし手数がかかったので、後手も飛車を3筋に回っていつでも△3五歩と仕掛けることができるので、いい勝負みたいです。
穴熊に組むための▲7五銀が参考になった1局でした。